ぎゅっと抱きしめてくれるし、背中を押してくれる。自分のままでいいんだと自己肯定をしてくれる。そんな言葉がたくさん紡がれている詩集です。私はこの詩集でいつも元気をもらいます。
気持ちが落ち込んだりモヤモヤしたりしている時、作者様の作品に助けられているような気がしています。一篇一篇の詩が、優しく背中を押してくれるような…そんな温かみがあって。いつもありがとうございます。
詩人の紡ぎ出す糸。それで織られた布。美しくあたたかい!
想いを充たすかのように輝いている月も、見えていないだけで確かに其処に在る月も、手に取れそうに身近に感じられたとしても、つかまえられない。だけど、手を伸ばそうとする「こころ」は、なんて美しいのでしょう。つきのさんの第五詩集。今宵も「こころ」の還る場所を探しましょう。足掻くことも迷うことも回り道をすることも肯定してくれる優しい詩世界です。