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こちらの作品はBookbaseの小説家コミニュニティで開かれている企画「短編イベント」の投稿作品になります。

学生祭の代わりにハロウィンパーティーがある夕夏の学園では、ある一つの恐ろしい噂があった。 曰く、その年に最初にランタンを作り灯りをともした生徒は、ハロウィンの当日に行方不明になる…

20代前半の若かりし頃、私は中央線・武蔵小金井駅から南に徒歩約15分のアパートに暮らしていた。そして、付き合っていた女がいた。

「クククッ、楽しみだぜ。そのきれいな顔が涙に染まる瞬間がよぉ」 悪に憧れるちょっとひねくれた少年がクラスで嫌われているひとりぼっちの銀髪少女を見かけ、邪魔されずに嫌がらせができ…

筋骨隆々のカンダタが垂れてきた蜘蛛の糸を引っ張って地獄へ釈迦を叩き落してバトルしたら面白くないですか？

樗木真那（おうちぎ・まな）は、魔術師である。＜理（ことわり）と若木の魔術師＞という、新宿駅から何駅目かのビルにある魔術師集団に所属している。その仕事の内容は、悪魔や精霊との契約の…

三年間、毎日温室に通い、あるサンセベリアの鉢の手入れをしていく男。 彼を毎日見ていた妖精リンがある提案をした時、彼は初めて見せる顔を彼女に向ける。

楽しそうな自主企画とか、その自主企画に参加したこととか、カクヨムの外で紹介していただけたこととか、これまで近況ノートに書いていたのですが、書き留めておくことにしました。 自分で読…

　洋菓子店の裏庭に無造作に植えられたりんごの木。七年経ってようやく実をつけたのんびりのその木には、葉っぱのような緑の瞳と幹の茶色な髪を持つ、小さな精霊が宿っていました。 　一人…

この山には人食い鬼が出ると謂われている——。 浮世離れした旅の坊主と、後生大事に抱えたひとつの葛籠。 山で出逢ったのは、果たして。 続編がスタートしました。 → 【首葛籠】…

インドに落下した謎の隕石により「普通よりもズレてしまった」世界。日本においても、ありえざることが日常になっていた。そんななか、普通の男女が普通の幸せを求めてプロポーズをしたのだが…

ある日突然不思議な部屋に飛ばされた、咲子と健。 真っ白な部屋の真ん中には「アップルパイを作って食べないと出られません」というメモと共に、アップルパイの材料が…… 夏休みの宿題騒…

君と二人で食べるアップルパイ。 二人で過ごす、今日で最後の――。 1話1400文字弱の短編です。 第一回アップルパイ（恋愛）文学大賞、参加作品。 文体診断/1・中島敦　2・小…

"A Mad Tea-Party" それは女の子なら誰しも一度は憧れたことがあるであろう、"狂ったお茶会"。個性的で自己中で、滅茶苦茶なおしゃべり。 とある軍の基地。 オシャ…

（本作は拙作「蠱毒姫」の番外編となっており、この作品自体が壮大なネタバレです） 　蜥蜴型魔族メーアメーアがアウゲとヴォルフを連れて行ったのは、魔力的な攻撃を受けていると思われる…

高校卒業間近。別れる彼氏に最後の嫌がらせを、とアップルパイに下剤を混ぜたテリ。結局受け取ってももらえず、落胆していると、近くの席にいた男が突然それを食べてしまった。自称詐欺師のそ…

SF長編『ディ・ア・レ・スト』シリーズのスピンオフ的作品であり、 自主企画「第一回アップルパイ（恋愛）文学大賞」参加作品でもあります。 （『ディ・ア・レ・スト』本編　https:…

橘紀里さん企画「第一回アップルパイ(恋愛)文学大賞」用に書いた、灰かぶりの毒薬掌編です。アップルパイ×おにロリ。 本編未読でも読める、と思います。 (分かりづらかったらすみません)

アイルランドの首都・ダブリン。その路地裏でケーキ屋を営むメアリーは、ある夏の日に不思議な青年客に出会う。 ＊「文体診断ロゴーン」での診断結果は、以下の通りです。 1位　浅田次郎…

ゴートマン、ゴートマン。 アジサイ色の雨の中、傘を回し、ビンを開ける。 これは手品のようなもの。年月と共にあるための。

アップルパイを、作ってみよう。 お菓子作り初心者の私がキッチンで奮闘していると、お母さんは冷蔵庫からあるものを取り出した。 このお話は『月とレンズ』の番外編となるお話です。 …

文体診断結果 1.阿川弘之 2.小林多喜二 3.浅田次郎

園芸部の活動で、夏休みの間は週に二回、花壇のお世話に行かないといけない。 そこで出会ったのは、宇宙人を名乗る男子生徒。 わたしはその自称宇宙人に宿題の観察対象になって欲しいと頼ま…

竹から生まれたかぐや姫の美しさは、やがて都にまで響き渡る。その噂を聞いた５人の貴公子たちに姫が要求した宝物とは。

私の周りには、いつも愛があった。けれど、どれも何かが違っていて。

とある夏の日。ひたすらに靴ばかり描いている陽介の元に、姪の佐奈がやって来る。 絵を描かなくなったという佐奈に、陽介はなぜ靴ばかり描くのかと問われて…… ノベプラのお題マラソン「…

どうぞ「1」から順にお読みください。そうでないと意味がわからないと思います。 30話もありますが、すぐに読み終わります。 できればブラウザで読んでいただきたいです。 カクヨム…

はじめましての適切な距離は、どれくらいだっただろうか。 俺は友人である達馬の彼女、仁菜との距離に戸惑う。 本当は、触れたいのに。 ※自主企画『同題異話・四月号　　はじめましての…

渾身のノンフィクション

はてなインターネット文学賞応募作品です。

「こういうの書きそう」みたいな話にちょっとなったので、勢いで書いてみました。

「偽教授背信杯」によせて書きました。二月続けて予言がらみになってしまいました。妖怪の中で一番好きかもしれません、くだん。

女子高校生が、家族ぐるみで付き合いのある幼馴染のお兄さん（ぽんこつ気味）にアップルパイを持っていって一緒に食べるお話。 この二人は『超決戦バレンタイン　超巨大杉田玄白チョコ…

舞台は疫病が数百年と蔓延する世界。 疫病を背負った少女エスターは、本能のまま、薬草の捜索に野を駆ける。 隣国から亡命してきた少年カロは、自らの出生の謎を求めながら、薬草の秘密を…

　長い間、心に抱えてきた恋を失ったとある国の青年王。 　政務で多忙を極める日々の中、最近は折に触れて、彼を訪れる精霊の少女がどうにも気になっているが、なかなか進展する気配もなく。…

ゆあんさの自主企画「筆致は物語を超えるか」【初夏色ブルーノート】の参加作品です。 詳細はこちらからhttps://kakuyomu.jp/user_events/16816452…

　へらず口の娘さんと、曲者男の美味しいごはんと酒呑み風景がベースのほのぼのライフファンタジー（多分） 　冬のある日、とある事情で山の中をさまよっていたところを拾われたイルヴァ。…

友達のアパートに行くはずだったのに寝坊した僕。慌ててアパートに向かってみたら？？

わたし──大須瑠々（だいす・るる）には、ボードゲームの中に入り込んじゃうという体質がある。 同じクラスでボドゲ部の角八降（かど・やつふる）くんは、そんなわたしをボードゲームに誘っ…

わたしはやっぱり先生のことが好きなのだろう。 年が明けて間もない寒い冬の日、とある小さな画廊でわたしは先生と出会う。 先生がわたしの存在に気付いてギョッとした理由はすぐ分かった。…

入学して最初の課題、彼女は自らの裸体、〈ヌード〉を描いていた。 姿見を右横に置いて描いたと思われるポートレイト。 中目のワトソン紙に鉛筆によるデッサン。 ストローク感に乏しい微細…

『あ、あの先生に……描いて、欲しいんです』 「え……？　描くって何を？」 　彼女は再び声を詰まらせ、そしてその言葉を口にする。 『あの、もう一度、私を、です』 ＊＊＊ ＊…

巷で話題のからあげ専門店『ナゾチキ』。 専業主夫でなかなか行くことが出来なかったが、妻からの許しも得て、いよいよそのからあげ屋さんに行くことに……。

天才科学者の恋人と別れる決意をしたマリア。彼は別れを告げる前に雷に打たれ、一命をとりとめたかと思ったら自分を魔王などと言い出した。街を半分消し飛ばす力を見せつけられ、妙な組織の一…

時は大正。 小説家・八塩朱殷（やしお・しゅあん）は、ここのところ筆が不調気味で悩んでいた。 戦国時代、とある小国の大名夫婦の人情小説で人気を博したものの、他の題材がさっぱり書けな…

人間のすでに死に絶えた世界。アンドロイドの少年はひとり、廃墟をさまよい、玩具を集め、遊びつづける。少年が関心を持つのは、玩具と、造り主のエイン博士と、そして、ホログラムの熊だけだ…

全ての人間がいなくなった世界で、ただ一人残されたアンドロイドは孤独な幾億の昼と夜を過ごしていた。命を持たない人工知能であるはずなのに、彼はいつしか自らの死を願うように。 月が照ら…

　➡平凡なサラリーマン、亘平の前に現れた飼育禁止の子猫と謎の美女。いまおもわぬ冒険がはじまる！ 「ネコカイン三原則」。 ●人間は猫に安全でなければならない ●人間は猫の命令に服…

旅人が異国で観たものは幻か、或いは真実か。 21才の時に書き、大学の文芸サークルに出したサイケ小説です。

医者を営むヴァルマン先生は、人と人外のハーフである。 とある訪問者の依頼から、女性の治療を頼まれる。 その女性は、貴族のお嬢様ということだが……