親友の彼女として紹介された一人の女性。しかし、彼女は実は……。一話で浮かび上がる小さな違和感を、見事に二話目で回収し、どうしようもない真実が浮かび上がってきます。そうして見えてきた彼の深い愛情に、心が震えました。
夢月七海様主催の自主企画『同題異話・四月号 はじめましての距離』参加作品。読み始めた最初こそは、ほろ苦くて甘酸っぱい三角関係に悶えていたのですが、本作はそこから更にもう一掘りあって堪りません!読み終えてから作者様のキャッチコピーにまた、くぅぅ、と悶えてしまいました。
「はじめましての距離」という同じタイトルで、別々の作者さんが物語を書くと言う企画に参加されているお話です。 その中でも本作は、胸が締め付けられるほどに、切ない。短いながらも濃密で、主人公の気持ちがダイレクトに入ってくるような物語です。 切ないお話を探している方に、是非オススメしたい作品です!