如月真弘

※当作品は「小説家になろう」にも重複投稿していますので、お好きな方でお読み下さい※ 　遥か未来、人類は宇宙へ進出していた。 　月軌道上には土星のような形をした拠点【アイギス】…

すべての西瓜が食卓に運ばれる訳ではない。 すべての西瓜が田舎の縁側で食される訳ではない。 これは、人に食べられることの無かった西瓜―― 自由業についた西瓜の物語である。 勢い…

ヒトと、人工知能の物語です。 １話読みきりの短編、連作形式になっています。 ２部をちょくちょく、不定期に更新中。

希望していない勤務地──金星は、空中都市を中心に、様々な研究者、技術者が暮らしている。一見平和なこの世界も、地表に眠る資源争いが繰り返されてきた。そこは、地獄の釜の底。様々な思惑…

　職を失い妻に逃げられた親友Ｆの為に、発明家の俺は魔法が使える異世界へ行く方法を研究した。

　ある夏の夜、科学室で一人の少女が佇んでいた。 科学をこよなく愛し、周りから『白衣の魔女』――略して「白魔さん」と呼ばれるその少女は、そこである実験をしていた。 　その実験とは、…

とある研究都市にある、重力研究所。そこの地下施設で働く酒井の元に、素粒子研究所から、ひとりの女性が尋ねてくる。全く面識のない彼女から告げられたのは、謎の天体〈ゴースト〉を巡る、奇…

「とはいえ、なーんもない六年間だったよなあ」「どこをどーして、こーなっちまったんでしょうねえ」「夜中に貪るあまり美味くないラーメンほど美味いものはない」 「吾輩は童貞である。経験…

西暦2099年。 突如空から世界中に降りてきた『ビースト』と呼ばれる宇宙生物との戦いが始まり、三年が過ぎた頃。 動員学徒として働いていた少年・剣崎草太は、勤務先の工廠に来襲したビ…

『貴方の眠り、高く買い取ります！』 貴方は今、一日が長すぎると思っていませんか？ 査定無料。時間・応相談　　　--睡眠運用株式会社-- 生真面目に仕事を全うし定年退職したＭ上氏…

2050年、アルカトラズ島をチャイニーズマフィアが占拠した。米国の特殊部隊、失われた静寂（サイレントゴーン）の隊員、ジャン・ホライゾンはアルカトラズ島の制圧任務にあたる。任務を終…

　高校二年生の稲葉リョウはある日、交通事故を目撃してしまう。そこにいたのは触れた人間が即座に倒れていってしまう魔女のような美しい少女ソラノだった。勢いでソラノを助けてしまったリョ…

公園でくつろいでいたニートの田中が偶然会った天文好きの女の子に誘われ、永久機関を研究している会社に就職する。その会社では、永久機関とロボットによって仕事のない娯楽に浸れる社会を作…

陸地が文明と共に海底に没した世界。人々は船を住処として海上生活をしていた。 冬海は十一歳の少女。父親の入日、弟の冬馬との三人暮らし。 ある嵐の過ぎ去った夜、冬海は意識の無いまま漂…

「はーいっ。そこのキミ！　生きてて良かったね。もしかして地球人？」 　後に人類史を大きく揺るがす発明をすることになる科学者アカオ・バーンハード。彼が生まれた２３７７年に、突如…

西暦二〇五五年。極超音速で行われるレーシングゲーム“キャノンボール” は、そのあまりの刺激の強さに死亡者が相つぎ、アーケードからは放逐されて「プロ」同士の対決するものとなっていた…

文明の姿を探求して旅をする恒星間種族<スピラ>は宇宙進出黎明期を迎えた一つの文明にコンタクトを試みる。大志を掲げる異星種族同士のどこか遠い宇宙におけるファーストコンタクト。 (…

高校生の松田道春は下校中に、家の前で倒れていた白い少女を助け起こす。その時から道春の常識は脆く崩れ去った。「周囲に溶け込む能力」を持つ少女、「人を理解する能力」を与えられた道春。…

『音響世界』 　万物の殆どが、デジタルデータと化した『音』を基に形作られるこの世界の中で、近年『雑音現象』と呼ばれる『音の狂い』が発生し始め、人々の生活に暗雲を齎すようになってい…

脳拡張プロセッサーによって人間が超能力を手に入れたその日、探偵は破滅した。 火のないところに煙が立つし、打たない鐘が鳴るそんな世界で、しかし彼女はひたむきに探偵であり続けようとし…

どこにでもいる普通の高校生ではない少年、久垣守は車に轢かれそうになっていた同級生の少女、水取るる子を助けようとして失敗する。 そんなささいなきっかけで出会った二人は、「世界をよ…

夏休みのある日。六人の少年少女たちに突如として超能力が芽生えた。それに呼応するかのように地球内部から生えてきた「生きている宇宙船」。主人公たちの得た超能力は宇宙船を飛ばすために必…

二〇一六年まで冷戦が続き、一八歳の戦闘機パイロットが当たり前に存在する世界。自衛隊から米空軍に派遣された新米戦闘機パイロットの釜草勇は、東西対立の最前線であるユーゴを望むイタリア…

人々があらゆる生物の遺伝子を組み込んでいるのが当たり前となった近未来。 その世界の中で、普通の人とそうでない人々がどう生きていくのか。 オムニバス形式で物語を進めています。 第…

超絶未来後の世界は一回滅んでいたので、 逆に今とあまり変わらない文明度になっていた。 「残念ながら、あなたの存在は永遠のものとなってしまいました――」 黒髪セミロング女子高生…

触れれば過去へと戻れるというキューブ。 恵介と真弓はキューブを発見する。 それが二人の運命を決定づけるとも知らずに。

　水町　隼人は私立桜山高校に通う普通の男子高校生だ。 　高校二年の始業式、彼はいつも通り幼なじみの工藤　美香と下校して家に帰る。 　母と妹は別居していて、父は仕事。　隼人の帰りを…

　ド派手な青と黄色の極太ストライプのローブの魔法使いテオ。彼は気まぐれで嘘つきで、少し意地の悪い青年だった。 　ある日、テオが奇妙な卵を持ち帰ると中から不気味な姿のゴブリンが出て…

　主人公・鋼太郎は下校途中の電車の中でいつの間にか眠ってしまい、目を覚ますと無人の電車に一人きりであることに気付いた。 　そこは見知らぬ地下の駅。 　電車を降り、階段を上がる…

時は明治三年（１８７０年）真夏のサンフランシスコ。維新討伐の難を逃れ、勝海舟の差し金で逃亡した二人の国事犯が横浜から上陸した。一人はかの徳川家康を二度敗走させた真田昌幸の遺した極…

《あらすじ》 　捨て子であるメルは、共和制キルバレスの州都アルデバルにある孤児院で育った。そんな彼女は、１２歳までに孤児院を出なければならない。そういう決まりがあったからだ。 …

SF、ファンタジー、ときどきラブ。 極限まで圧縮された奇想天外な物語たち。 ※１話完結型の超ショートショートシリーズです。 　（１話約３０秒〜１分程度の長さ）

ー平成３２年、「『令和』が訪れなかった世界」、二度目の東京オリンピック前夜の日本。後に「時震（ＴＱ）」と呼ばれることになる現象は１９４２年７月に「日本列島」を丸ごとタイムスリ…

　西暦２０＊＊年。大銀河・太陽系第三惑星・地球 　世界の空に、近代の黒船。巨大宇宙船が前触れもなく飛来。一方的な開国ならぬ、戒告の同意を通告。 　逆らおうにも、圧倒的な科学力…

　第三次世界大戦が終わり人類の人口はほんの一握りを残すのみとなった。 　平和を望んでいた人類だが、地球外生命体『ExS』の襲来。 　圧倒的な力を前に人類は絶滅の危機に陥る。 …

※本作は『連作短編』という方式を採用しています。 　各章毎に短編としてお楽しみいただけますが、計四章分のストーリーが連なってひとつの大きな物語として完結します。 　第三章<消える…

小説を書くのに熱中すると平行世界へ移動することがあるという。 ※第七回創元ＳＦ短編賞一次落選。

　未来のレトロゲーマーの日常。 「宇宙でも、ファミコンのカセットにふうふうって息を吹きかけるの？」 「宇宙だからこそだよ。無重力空間では埃や塵が落ちないからね」 　時は宇宙…

僕と嘘を暴くゲームをしようよ。僕が嘘をつくから、何が嘘か当ててみて。でも……、当てられるかな？

蒸気機関が異常に発達した世界。鉱山を有する蒸気煙り、機関が駆動する重機関都市にて労働種の少女が逃げ出した。 逃げ込んだのは請負屋をやっている男の家。裏酒場で飲み明かして帰ってきた…

早老症治療のための特殊な酵素・エオニターゼが発見された少し未来、患者の治療にあたる遺伝子再生科の医師・真直瀬（まなせ）の短いお話。 第三回星新一賞に応募したものですが、三次審査結…

子どもの頃に観た怪獣映画の記憶…。最近の怪獣映画は、下手なアニメのようなCGばかりを使用して「特撮」とはほど遠い代物に成り下がっています。自分の記憶からあの頃の怪獣物語を創作した…

「眞田源三郎の休日」執筆時の筆者の脳内を、後々になって思い起こしてみたメモ。 ※あくまでも「自己流」の創作メモです。 　このメモを参考にすれば確実に何かが書ける、という訳ではあ…

　五月のある日、至って普通の女子中学生大江りおなは変な人形とコンパクト型の変身できる携帯電話トランスフォンを手に入れる。 　本人いわく「業務用ぬいぐるみ」の富樫ことチーフと名乗…

蒸気機関の街『アンティキティラ』 街の地下に封じられた蒸気の源『魔石』を狙う正体不明の機体群『ファフロッキーズ』と、蒸気機甲『コッペリア』を駆り、それらを討伐する者たちの物語です…

ＩＴ企業あるあるで綴る、少し不思議で残酷で楽しい物語。

　１０年ほど前に、大学ノートに書いた作品を、誤字脱字などを訂正する以外は基本的に無修正でそのまま投稿します。 　２８歳素直なワンコ系青年×１９歳エリートだけどコンプレックスてん…

多宇宙的世界観において、宇宙と宇宙の関係がどうなるかを考えて書いた物語。 第一回創元ＳＦ短編賞一次落選作。

犯罪発生率が４０％を超えた日本。 刑法の厳罰化の煽りを受けて、死刑判決を受けた八人の学生達は、政府からただ一つの生き残る術を与えられる。 更生プログラム『殺人学園』 …