ヴァリアント異能探偵事務所

脳拡張プロセッサーによって人間が超能力を手に入れたその日、探偵は破滅した。
火のないところに煙が立つし、打たない鐘が鳴るそんな世界で、しかし彼女はひたむきに探偵であり続けようとした。
彼女の名はジェーン・ヴァリアント。
筋道を立てて推理ができない、そんな世界で探偵を続けるのは、まさに茨の道。しかし諦めることもできず、特に仕事もないまま、怠惰に過ごす毎日。
そんな彼女の元へ、久しぶりの依頼が舞い込んだ。
「クマのぬいぐるみを探して欲しい」
依頼者である少女のひたむきな願いに、ジェーンは再び探偵としての役目を果たすべく立ち上がるのだった。