縫神戦姫《ほうしんせんき》ラグドールヴァルキリー

作者 星村哲生

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★★★ Excellent!!!

 まず始めに、この作品を読み進めるごとに思い描くのは、折り紙である。そう、日本を代表するあの文化だ。
 折り畳まれることにより、複雑で幾何学的な構造を展開していく。

 現代から異世界への舞台、そして、さらに異なる世界からの干渉もある。奥行きを感じさせてくれながら、複合的な世界の重なりも読み取れる見事な世界構築をして、私は折り紙を連想した。

 内容はと言えば、実に『ニチアサ』的である。
 ・・・・・・残念ながら、この表現は既に過去の言葉であるのかもしれないが。
 魔法少女であり、戦隊であり、ライダーである。

 大江りおな、という少女によって紡がれるぬいぐるみの待つ異世界への誘い。
 その物語は、劇中劇として存在する絵本の中から存在を放ち、彼女によって生命の息吹を与えられる。悪意を吹き込まれた敵を倒す、それだけではない、世界再生の物語だ。

 ソーイングフェンサーとしての戦闘スタイルも心憎い。
 そのファンシーな様相、攻撃方法。
 特筆すべきは、型紙――ステンシル――によるフォームチェンジ。
 特撮ヒーローとしては、もはや当たり前になったそれである。
 また、戦隊ロボを彷彿とさせるような巨大ぬいぐるみのエピソードなども挙げなければなるまい。

 ニチアサ的、と称するのはまさにこの部分であり、おそらくは作者様による個性いや、特性を遺憾なく発揮されたのだろうと受け取る。

 未だ完結には至っていないのが惜しむところである。
 1人の読者として、願わずにはいられないものだ。この時点の最新話「59-1」まで読ませて頂き、私はここにレビューを記す。

★★★ Excellent!!!

 要するに、ヌイグルミを使う魔法少女ものだが。木訥キャラの主人公とクールなチーフとの掛け合いが、独特のテンポで流れていく。文章もしっかりしていて、展開も考えられている。意外や意外、かなり完成度の高い作品です。日曜朝の時間帯でアニメ化決定か! しかし主人公のキャラは女の子よりは、大人の男受けしそうだなあ。あとチーフの蘊蓄も。じゃあ深夜枠か。どちらにしろ、受けそうです。次の魔法少女はこれで決まりだな。チーフの蘊蓄、楽しみにしています。

★★★ Excellent!!!

変身ヒロインと裁縫道具、双方女の子らしいアイテムでありながら一緒にするには違和感ありまくりのモチーフを見事に融合し、壮大なバトル物を構築する文章力は流石です。
また方言女子・りおなとくまのぬいぐるみのチーフとの掛け合いが心地よく、グイグイと物語に引き込まれてゆきました。
まだ途中までしか拝読しておりませんが、ヴァイスフィギュアとの戦いがどんな展開になっていくのか、読み進めていくのが楽しみな作品です。
(家事・仕事が疎かになりそうな文章のノリが少々コワイです^^;)

★★★ Excellent!!!

ジャンルは変身ヒロインだが、何とミシンや人形などがモチーフの異色作です。
主人公りおなは古語っぽい口調の可愛い女の子。彼女はチーフと呼ばれる人形と共に、強大な悪に立ち向かいます!

一番面白かったのは、チーフと喋っていたりおなが通りすがりの母親に、変な子扱いされた事ですね(笑)。

★★★ Excellent!!!

え……なにこれ、と、最初は戸惑ってしまいました。
しかし、読みすすめていくうちにこれは面白いエンタメだと思いました。
細かい設定手をに抜いていないところに作者の作品への愛情を感じました。

お母さんもぜひお子様におススメしてあげてください。
なお、大きなおともだちにもおススメです。

★★★ Excellent!!!

方言女子中学生りおなと、彼女なら自分の世界を救ってくれると見初めた人形世界の住人チーフたちの、デコボコバトルストーリーです。
方言が良いアクセントを出している普通の少女りおなも魅力的ですが、中学生である彼女に小難しい例え話で共感を得られないチーフの「この世界にや人に対する理解が足りていないところ」がファンシーな世界観に不思議なリアリティを感じさせてくれました。

続きが楽しみな名作です。

★★★ Excellent!!!

駆け足で読める文体でありながら、丁寧な描写。
文章なのに漫画のような、と表現すると変かも知れないけど、そんな感じで絵が想像出来る世界でした。

誰か漫画で書いてくれって感じです(笑)


あと、ヒロインの可愛さはもちろんですが、三者面談のくだりとか、ところどころにちりばめられた嫌味になり過ぎないピリリとした世知辛さとかがたまりませんでした。

続き、楽しみにしております。

★★★ Excellent!!!

 この作品の魅力はこれですね。いや本当に何時も朝八時半から更新しているわけではないのでしょうが、こういうタイプの魅力を感じます。
 タイトル漢字二文字というライダーのような無骨さと同時にキュートでファンシーな世界観も成り立っており、非常に面白いと思います。
 初期プリキュアや魔法使いプリキュアなど肉弾戦寄りのプリキュアが好きな方でしたら間違いなく楽しめるでしょう。
 今度おまけなんかで偽CMとかやってほしいですね。