概要
これは忘却と喪失の物語だ。ぼくはクリムジェネオン。ヒーローを演じる者。
※本作は『連作短編』という方式を採用しています。
各章毎に短編としてお楽しみいただけますが、計四章分のストーリーが連なってひとつの大きな物語として完結します。
第三章<消えるカメレオン>までは、ほぼ世界観の表現のための物語が25万文字続くため、SFに興味がない方や序章を見て興味を持った方、その章の物語だけを把握したい方は章末のダイジェストをお読みください。
「ヒーローは死んだ。きみたちは救われなかったんだ」
一九九九年に地球に飛来した隕石は人々に未知なるエネルギー<ジェネオン粒子>を授けた。やがて人々はネットアバターという名の分身を隣に据え、仮想空間が“潜る時代から“平行する時代”となって久しい。人々はエネルギーを愛した。けれど、未だエネルギーには愛されてはいなかった。
過去にネッ
各章毎に短編としてお楽しみいただけますが、計四章分のストーリーが連なってひとつの大きな物語として完結します。
第三章<消えるカメレオン>までは、ほぼ世界観の表現のための物語が25万文字続くため、SFに興味がない方や序章を見て興味を持った方、その章の物語だけを把握したい方は章末のダイジェストをお読みください。
「ヒーローは死んだ。きみたちは救われなかったんだ」
一九九九年に地球に飛来した隕石は人々に未知なるエネルギー<ジェネオン粒子>を授けた。やがて人々はネットアバターという名の分身を隣に据え、仮想空間が“潜る時代から“平行する時代”となって久しい。人々はエネルギーを愛した。けれど、未だエネルギーには愛されてはいなかった。
過去にネッ
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!(ネタバレあり)蓋を開ければ陰鬱なSF作品。ですが・・・
第二章まで読み終わりました。
序章の文章力の高さと、街中で大暴れするような展開に期待して読むと肩透かしを食らった様な気分になります。が読み進めていくとこれはこれで面白い。
第一章の主人公の面白おかしい語り口が徐々に暗くなっていき、陰鬱な『ペルソナ殺し』に至るまでの流れが好きでした。
特に主人公のアバターが自殺する理由が明かされるくだり、安藤さんの本心や脳内にあるものが埋め込まれていたと判明する下りは驚きました。
(他にも尻から入るアバターとか)
第一章も第二章もラスボス(?)戦う相手が安藤さんなのは意外でした。
個人的には圧倒的存在感のある文芸部のダナオンこと多々良田さんが好きでした。