しかも、黒猫ですよ?
所々に出てくる黒豹とかライオンとの健全な絡みシーンなんてのは絶品です。そしてお食事シーンもオススメ。池波正太郎の剣客商売でも作者の嗜好が強く出ていましたが、可能ならば作者を食事に連れて行ってお食事シーンに追加して反映してほしいものです。
ちなみにまだ完読してません。楽しみはまだ続いてます。
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かなり時間を要するかなと思いつつも、あっという間に完読。登場人物(動物ね♪)が多くて素性を覚えられないんだけど・・・料理のシーンがオススメ。読んでいるほうも(アレがあれで…)と思うと味の想像がつくのでモンスターと言えども立派な食材ではあるのかな。でかけた先に料理人が出てきてもおかしくない。
しかし、こんなレビューでいいのか?
主人公の属性がハズレだった!でも諦めずに磨き続ける事で、一般的な魔法と異なる使い方を開発した。
この辺りの設定と主人公の発想は面白かった。
その流れで100話過ぎまで読みましたが、設定としての猫人の扱いが途轍もなく微妙に感じる。
猫人は二足歩行の猫の様な姿をしており、身体が小さいので魔力が少なく力も弱い。
この辺りは納得できます。
しかし……
「種族的に静穏性がある行動ができるわけではない」
「しなやかな特性があるわけではない」「敏捷性もない」
「毛皮に覆われているのに汗をかく。普段から怠惰でお風呂に入らない(お風呂は貴重)ので臭い」
「夜行性でもなく、暗視も効かない(主人公は身体強化で視力を強化するけど)」
「興味が無いことはすぐ投げ出してしまう」
「性根として肉食獣の強さもなく、兎人や鼠人と同じような扱いを受けている」
総括すると「怠惰で不潔で努力をせず、心根に芯が無く万事すべてを投げ出しやすい。興味があることは熱中するが熱が冷めやすいから労力としてもあてにならない。肉体的にも脆弱で暴力に弱く人間種の中で底辺の扱いを受けている」
こんな種族ならそりゃ酷い扱いされますよね?
良い所はアイ〇ーの様に立って歩く猫な見た目だけ。
作中で猫に対する行動みたいなのは『主人公は風呂に入っていて栄養状態が良く、毛並みが整っているのでモフモフされる』ただこれ一点のみです。
挿絵などがついてコミカライズやアニメ化すれば、猫が活躍している様にみえて盛り上がるかもしれません。
しかしビジュアルのない小説で『猫が主役だ』と言うには、あまりにも猫の性質とかけ離れていてもやもやします。
せめて小動物を狩るのが上手いハンターであって欲しかった。それさえも許されないのでは、ガワだけで何者なのか大いに疑問に感じてしまう。
あと『主人公は完全に二足歩行の猫みたいな種族』であるのに「元人間だから女性の嗜好は人間に近い女性なんだよな」って、なんか気持ち悪い。
人間種族同士なら子供を作れる世界だからありなのでしょうけど、ビジュアルを考えると生理的に嫌悪感がある。
また上記のような嗜好を公言しているのに、魅力的だと感じている女性に自分の代わりに兄を押し付けるなど行動にもやっとする。