獣人社会に根付く“見た目格差”や、属性ひとつで扱いが露骨に変わる現実がいいですね。甘さや「ケモかわいい」だけではない、地に足のついた獣人ものを求める層にしっかり届く作品です。
とりわけ 「狼人=人寄り」「猫人=獣寄り」 という外見差が物語の芯になっているのがいいですね。単なるビジュアル設定に留まらず、社会的な視線・嘲笑・低い期待値といった圧が、“獣人であること”のコストとして機能しているのがいいです。
主人公が「立って歩く猫」の姿で、周囲から最初からなめられている――このスタート地点が、獣人好きにとって“おいしい逆境”になっていました。
しかも、黒猫ですよ?
所々に出てくる黒豹とかライオンとの健全な絡みシーンなんてのは絶品です。そしてお食事シーンもオススメ。池波正太郎の剣客商売でも作者の嗜好が強く出ていましたが、可能ならば作者を食事に連れて行ってお食事シーンに追加して反映してほしいものです。
ちなみにまだ完読してません。楽しみはまだ続いてます。
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かなり時間を要するかなと思いつつも、あっという間に完読。登場人物(動物ね♪)が多くて素性を覚えられないんだけど・・・料理のシーンがオススメ。読んでいるほうも(アレがあれで…)と思うと味の想像がつくのでモンスターと言えども立派な食材ではあるのかな。でかけた先に料理人が出てきてもおかしくない。
しかし、こんなレビューでいいのか?