猫人というほとんど二足歩行の猫みたいな獣人に転生した主人公ニャンゴが冒険する物語です。
主人公が転生した猫人という種族ですが、低身長(成人でも120cm)・腕力も魔力も低い・すぐ眠くなる・体毛が長いので風呂嫌い(主人公は清潔にしている)と弱点だらけ。主人公も転生してしばらくはゴブリンから逃げ回りコボルドに苦戦する厳しい生活となります。
レア属性である空魔法も最初のうちは大したことはできず、生まれつきのチートとは無縁です。
しかし何年もの修行と様々な工夫が実を結んでからは少しずつ名声を重ねていくことになります。
最初から最強なのではなく、努力型主人公が好きな人におすすめ。後々はそれなりに無双するので強い主人公が見たい人は200話ぐらいまで読むのを推奨。
題名からは主人公チートものを想起させますが、全くの逆です。
主人公チート&ハーレムというのがこの手の小説のパターンなのですが、チート部分はあくまでニャンゴ君の工夫による面が大きく、転生時のボーナスなどは全くありません。ニャンゴ君に好意を寄せる異性はたくさんいますが、種族が猫人という二足歩行の猫(身長90㎝弱)のためいやらしい展開になってもいやらしくならない(!?)という作者先生の神業がさく裂。ありきたりの作品とは一線を画しています。
ざまぁ展開もほどよく織り込まれ、着実に成長していくニャンゴ君を時にハラハラ、時にほほえましく見守っていくことができるこの作品、本当にお勧めです。