嵐の海に眠る月影

作者 柚田縁

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★★★ Excellent!!!

陸地のほとんどが海中へ没した未来、人々は先人の築いた文明を遺跡と呼んだ。

大海原に浮かぶ船の上、サルベージを生業とする父《入日》のもと、主人公の少女《冬海》は、弟の《冬馬》と共に暮らしていた。そこへ得体の知れない若い男が漂着する。
理由の分からない親子喧嘩や、記憶をなくし《三月》と名付けられた漂流者の登場など、謎から始まる物語。霧に包まれたような世界が現れるのは、一章の5話目から。

ひねもす海のように、ゆったりと流れる少女の日常を通して、サルベージ船や考古学者の仕事ぶりや、家族の事、漂流者の青年《三月》の事などが丁寧な描写と共に語られて行きます。

潮の香漂うグランブルーストーリー。
ご堪能してみませんか?

★★★ Excellent!!!

 船上で暮らし、海底に沈んだものを引き上げる職業、サルベージャー。
 主人公は少女は三日月の明かりの下、流木とともに浮かんでいた漂流者を発見する。
 記憶をなくした男と、家族の共同生活が始まる――――

 丁寧な筆致で描かれる海洋SFジュブナイル。