概要
ー平成32年、「『令和』が訪れなかった世界」、二度目の東京オリンピック前夜の日本。後に「時震(TQ)」と呼ばれることになる現象は1942年7月に「日本列島」を丸ごとタイムスリップさせる。否応なしに連合国との戦争へ巻き込まれた平成日本は必死の停戦交渉を行うが戦争は続き、憎しみの連鎖は止まらない。
豊富な資源と世界最大の工業力を誇るチート国家アメリカをはじめとする連合国軍、まとまらない世論、外地に取り残された帝国陸海軍、「平和憲法」。日本を取り巻く環境はまさに「力あるものがすべてを得る冷酷な国際政治」の現実。
平時の意識のまま戦争へ突入する「平成日本」の未来は?
今「二度目の大東亜戦争」が幕を開ける!
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!圧巻のプロローグ――最高の戦記物語
今まで数々のミリタリー小説を読んできましたが、本作は他の追随を許さない至高の戦記小説です。
――近代日本が大東亜戦争(太平洋戦争)の時代に転移する――
という「ミリタリー小説に親しみのある人達」から見ればありふれた設定で始まる本作。
しかし、その内容は類を見ない緻密さと史実に基づいた圧倒的な情報量で構築された地盤の上で、凄まじいリアリティを以って躍動する兵器群と、圧巻の戦闘シーンが次々と描かれます。
兵士たちの葛藤
時代が求めたが故に作られた英雄の苦悩
国で帰りを待つ女性達の哀愁
同じ日本人でも、時代を違えた「近代日本人」と「大東亜戦争時代の日本人」であるが故に起きる違い……
これら…続きを読む - ★★ Very Good!!着地に成功した稀有な作品
架空歴史モノと云えば、「長い」「エタる」「途中で飽きる」が定番ですが、本作品は、絶妙と云える文字数で、きちんと物語を〆切っています。
歴史モノを扱う場合、日々増加し続ける登場人物の制御に失敗したりと、作者の技量が問われる事が多々あるものですが、そちらも ぎりぎりの所で制御仕切ったと高く評価したいです。
読み物としては、とある登場人物に対して、評価が分かれる部分があるかとは思います。
しかし逆に、彼女が登場しなければ、この作品は、そこまで印象には残らなかった事でしょう。
良くも悪くも彼女は「ジョーカー」であり、切ることの出来ない登場人物です。
なら、「どうすれば彼女を活かしきれたのか…続きを読む - ★★ Very Good!!話は面白いが一点不満点
話の構成は上手いし戦闘描写も良い
というかとても面白いただただ面白い
だけど女子高生の存在がとてもダメだとおもう
コレが独裁国家や人権何それ?な国ならまだしも法治国家が未成年を使ってたなんて国民に知られたら政権崩壊待ったなしやで
未成年が政府仕事してたら民間から袋叩き、マスメディアによる報道、学業つまり学ぶことが仕事の高校生に学業やらせず政府の仕事をさせる政府は国民をなんだと思っているのか!国際法違反だ(未成年を兵士としてはならないとあるが自衛隊と行動を共にしてれば世間では軍属に見られてもおかしくないというかしなきゃ色々面倒だと思う。だって軍事作戦地域に民間人がいるとなるからね)と騒ぎ立て政…続きを読む