もどかしい、初恋の様な恋物語が紡がれます。高校生主人公であれば、単なる甘酸っぱい青春SFになるのでしょうが、大学6年生に遅れてやってきた青春です。一筋縄ではいきません。いろいろ拗らせてしまっています。それがゆえに、いちいち、イライラする部分もあり、最初はもどかしくてたまりませんでしたが、だからこそ、そんな主人公に訪れるある出来事で物語が動き出し、カタルシスが感じられます。
20代半ばに訪れる青春を、十分に堪能できます。
自分も大学5年までやったので、作中の登場人物たの倦怠感に、何となく親近感を感じてしまいました。5年の5月くらいに感じた「大学生活って何て長いんだろう、ヒマだ」という感覚。。。。