加藤　航

※書籍化しました！　『わたしと一緒にくらしましょう』に改題のうえ、2024年10月30日発売※ シングルマザーになって戻った実家が事故物件になってた話です。 なお、こちらの作品と…

　悪の坩堝のような都市、夜柝市。そこで日々を生きるロクデナシの姉妹——犯罪者まがいのパパラッチである姉、江川崎。カルト教団の巫女として生まれた取り立て屋の妹、八島。 　建設会社の…

　埋蔵金が隠されている屋敷……そんな噂のある山奥の廃墟に、俺達は肝試し気分で乗り込んでいった。だが、それは大きな間違いだった。人間ではない何者か……わけのわからない化物が、俺達に…

ある日、浪人生の不知火フレンは、ヘルニアおじさんと呼ばれる老人により異世界に召喚される。戻り方が分からず、取り敢えずこの世界に留まることになったフレンは、カタコトで話す金髪のチー…

KAC2022によせて書きました。お題は「お笑い／コメディ」です

KAC2022によせて書きました。テーマは「推し活」です。一応ホラーかなと思ってホラーにしましたが、あまり怖くはないと思います。

KAC2022　『二刀流』参加作品

傘を持って通学路を歩く。 みなさん一度は経験したことがあると思います。 これは、自分の傘と自分のものではない大きな傘を持って通学路を歩く少年の話です。 ＝＝＝＝＝＝＝＝＝ …

掌編を書きたくなったので書きました。

中世欧風異世界ファンタジー。『塔の上のレイヴン』シリーズ本編。 第一部『魔犬と少年』：アイホルム大公家の公子クルトは、〈影の王〉の生贄に選ばれた。女大公ティアナはクルトをグレイヴ…

不穏で残酷、可笑しくも後味の悪い一話読み切りホラー短篇集。 （各話約400字～4000字） ファンタジーあり、SFあり、ミステリーあり、気になったタイトルからどうぞ。 物悲し…

一分で読める。いやそれは人による。 私は読むのに一分半かかった。

　昔々ある時あるところ、深い森と山に囲まれた自然豊かな小さな国がありました。 その国は色とりどりのたくさんの花が年中咲き乱れる、とても美しい国でした。 その王国の名前は『ローザタ…

奔放で聖女失格と思われていたが魔法の鏡に純潔と認められされた聖女・フランソワーズ。純潔な絶頂は絶大な浄化力で超聖水をもたらす。漏らすんじゃないです、もたらすんです。

守護竜が斃れたこの国で、ケヤクは生まれた。 未だ産まれる気配のない竜卵と、貴族の搾取に苦しむ人々。 道に迷う少年の前に異国の少女が現れ、言う。 糸は繋がっている――と。

カクヨムコン短編講座と銘打って、集まってきた人間を催眠ガスで一掃してスマホを奪う話です。

『とてもとても、とても高い、塔のようなビルの最上階にその扉はある。』 あらゆる行為が経済活動として容認される中にあって、自殺や他殺だけが最大の禁忌とされている未来の話。 そこに…

※書籍版発売中です※ https://www.kadokawa.co.jp/product/322307000942/ ※一応シリーズ化してます※ https://kakuyom…

思いついたので書きました。

「お前は追放だ！」 S級パーティーに拾われた野良犬は追放と名付けられてしまう。 それ以外は特に問題はない。

我はプレイヤーだ。過疎ゲーに生き、過疎ゲーに死す、過疎ゲーのプレイヤーだ。 ＊Special Thanks ……DITinoue 様（自主企画「人類滅亡後に世界について小説…

『同題異話・十二月号　　12時発、1時着。 』によせて書きました。なぜこの時刻なのかを考えたらこんな話になりました。 怪談っぽいのでジャンルはホラーにしましたが、あまり怖くないと…

今朝NETFLIXのアカウントが乗っ取られて、さっき取り戻した。

　名もなき物語の世界へようこそ。 　僕が誰かって？　しがない案内役さ、気にしないでくれよ。 　この世界は、みんなが住んでいる"表"の世界とほとんど同じ。 　そんな世界の"裏"を…

「偽教授孤食杯」によせて書きました。

ある日突然現れた悪魔により、リタの生活は一変してしまう。 連れて来られた先は、飛竜や悪魔達が住むガル・デルガ＜葬られた崖＞と呼ばれる場所。 飛竜を育てる”飛竜守り”とは… 母の記…

【カクヨム短編コン2021　特別賞受賞】 とうとう夏の気温が殺人的な数値を叩き出すようになった頃、人類は一部の者たちを『冷凍冬眠』で夏を越させる選択をした。問題は一つだけ。低くは…

彼女は健康で仕事があって結婚相手がいる。 私は病気で仕事がなくて恋人もいない。

「同題異話・十一月号　　きょうを読むひと」によせて書きました。

普通の少年、陽ノ本　明（ヒノモト　アカリ）が、普通の高校生として生活し始めた矢先に少年は幼馴染で親友の剣崎　光弥（ケンザキ　コウヤ）と共に異世界転移に巻き込まれる。 最初どうにか…

とある方のエッセイを読み、色々と思う所があり書きました。 初エッセイで、書くべきかどうか迷いました。 すぐ消すかもしれません。 思った事をただ書きなぐっただけです。

地底洞窟国家ヴェルトルート。巨大な地下鍾乳洞の中に作られたその土地の独特かつ神秘的な光景に魅せられ、魅入られた一人の画家がいた―― これは、数十枚のカンヴァスを馬車に積み込み、深…

明治４１年。 丁稚の正三は、豪商の娘・千代に虐待されていた。 彼女が気まぐれに鈴を鳴らせば、正三はすぐに駆けつけて言いなりになる。 そんなある日、正三は千代の手首を切り落とした……

姥棄て山、楢山に捨てられた老婆、別れ際に孫に励まされ約束した「どんな事をしても生き延びて！」 の言葉を励みに、妖怪山姥となりながら生き延びて２００年、生態系のバランスが崩れると神…

2021年7月に開催された「風景画杯」に参加させていただいたものです。なんとグランプリをいただきました。

高校２年生の百合香は、勉強漬けの毎日に嫌気がさしていた。 ところがある日、不登校の弟の京志郎がバイト先の図書館で作ったジオラマの中に飛び込んでしまう。その魔法が溢れるジオラマの国…

「殺戮小説を収集したい」によせて書きました。ホラーのつもりで書いていましたが、途中でホラーではなくなってしまいました。

「５００文字くらい小説Ｙ２１Ｍ１０」によせて書きました。

────その男は屈強だった。 細身ながらも凝縮された筋肉は、並の攻撃を通さず、鎧とまで評された。 ────その男は平時は善人であった。平時は。 人を助けることの幸せを知った彼は…

　学校に出るという怪談を求めて、とある青年が廃校へ赴いた。 　女子トイレの三番目の個室。手順通りに三回ノック、個室の主に呼び掛ける。 　そこで彼を出迎えたのは、噂通りに見えて些か…

『PV4000突破！』 俺は今までモテた事がない。顔はフツメンで体型は標準で、ノッポだがあがり症のせいか学校のクラスメイトや今の職場の同僚とも付き合った事がない。 そして、両…