暇崎ルア

社会人である語り手が、学生時代の体験を綴る青春ホラー。 「友人の最後の呼びかけに答えられなかった」と後悔する学生時代の彼女にやってきたものは……。 恐怖だけでなく、大切な人との永遠…続きを読む

若手美容師・美桜さんが営む美容室のASMR。 美桜さんのおしゃべりは茶目っ気たっぷりでテンポ良く、実際に明るい声が聞こえてくるようでした。 SEである軽快なヘアカットの音と相性も良…続きを読む

5人の囚人が看守に語る奇妙な怪談の数々。 とても信じられないことばかりなのにリアリティの彼らの話は、真実なのか虚妄なのかをわからなくさせる。 そして物語は衝撃の結末を迎えます。 …続きを読む

｢怪談｣も｢耳かきASMR｣もどちらも聴きたい人間には最高のシチュエーション。 はてさてどんな怖い話が聞けるのか楽しみで仕方ない！ 耳かき棒も綿棒の他に、煤竹耳かきが使用されてい…続きを読む

読み終わってから、タイトルの｢青:異常｣の意味がわかりました。 他者からの偏見、それ二人で抗う｢私｣と｢ナツ｣。 十代特有の人間関係と心の描写に、痛みのような感情を伴う生々しさがあ…続きを読む

電車の線路にはびこった無数の髪の毛。それらがまるで触手のように蠢く。 たった1000字前後の掌編ですが、リアルな描写に心の底からゾクゾクさせられました。 今すぐ涼しくなりたい人は…続きを読む

棋士を目指す少年と、アイドルを目指す少女の青春ストーリー。
目指す道は違えど、夢を持っている二人がとても輝いているように感じました。
後日譚が読みたくなるラストも素敵です。

この探偵にとっての麻衣は果たしてどんな存在だったんだろう……？
憧れ？支配したい存在？

……と、読み終わっても余韻に浸れるアイドルホラー。
何度も読み返して考察したい一作です。

コミカルなセリフのかけあいの中で問われる｢アイドル｣とはなにか？ という問題提起。 考えさせられる一作ですね。 ひとつわかることといえば、誰かのために頑張っている人はみんな輝いて…続きを読む

この作品の「猫」という字は「アイドル」と読むんだろう、間違いない。 推しの猫さんに全て捧げている女性の話。 大好きな存在にすべて捧げてしまう、リアルな「アイドルオタク」の姿。 し…続きを読む

見聞きした怪異を引き寄せてしまう朔馬くん、実にお気の毒。 だけど彼の犠牲おかげでこの話は面白怖い。 彼を助けてくれるサバサバ系霊能者•結希さんにも惹かれますね 最高の男女バディ …続きを読む

6000字に満たない。 だけど、この作品には「アイドルとは何か」のすべてが詰まっている。 全てのアイドルファン必読の短編ですね……。 主人公の分目が藻掻きながら、本当のアイドルと…続きを読む

「蜘蛛の糸」「羅生門」「杜子春」……。 芥川龍之介の名作の登場人物たちが揃いも揃ったコメディー・ミステリー。 オチが秀逸で、思わずほろりとしそうになりました。 個人的な意見で恐縮…続きを読む

ものすごい勢いで引きずり込まれるように読んでしまいました。 ジュブナイル小説のパイオニア・新井素子さんを彷彿とさせるかわいい文体で紡がれる、ちょっと切なくて甘酸っぱい青春ホラー。 …続きを読む

少年時代を回顧する2人の会話がメインとなって進む物語。 彼らの言う｢あいつ｣が本当に人間だったのかはっきりしないのが最後まで恐ろし買ったです。 また、人間の悪意や狂気もじわじわ…続きを読む

スチームパンク世界観につられて読みはじめましたが、序盤だけでもう面白い！ キャラクターも個性が強くて、応援したくなりますね！ 続きが気になるので、引き続き拝読させていただきます！ …続きを読む

各話読み切り、毎回テイストの違うホラーが楽しめます。
実際、「今日はどんな話が読めるんだろう？」と日めくりカレンダーをめくる感覚で毎日読ませてもらっています(笑)。

「真夜中の招かれざる客」。 ホラーでは定番のシチュエーションですが、相手に「怪異」だとばれてからの急展開がシンプルに怖かったです。 玄関に出るまでの主人公の苛つきの表現もユーモラ…続きを読む

思春期、他者の目が気になる異性の幼なじみ。 絶妙な2人の距離感にもどかしさと甘酸っぱさを感じさせてくれる距離感に思わず｢尊い！｣と叫びそうになりました！ キイナちゃん、べしゃりが…続きを読む

視聴者によって最終回の内容や展開が違うアニメの都市伝説を追っていくレポート。 読み進めていくうちに「どんなアニメなのか気になるなあ」と好奇心が掻き立たせられて、しょうがない。 調べ…続きを読む

進めば進むほど出るわ出るわ、強烈なキャラクターたち！
「不思議の国のアリス」のような不可思議な迷路に迷い込んだかのようでした。
最後まで気が抜けない、スリリングな怪作です。

鐘の音が聞こえてしまったら、もう元には戻れない。 実際に昔の鉱山では人が亡くなる事故が多くあった、という話は何度か聞いたことがあります。 「知った人、聞いた人を恐怖に陥れる」タイプ…続きを読む

優しい語り口、からの怒涛の展開。 プロローグの最後の一文で度肝を抜かれた方は私だけじゃないはず(笑)。　 具体的に何が起きたのか全て語られないままセリフのみで終わるのも解釈が如何様…続きを読む

ドキッ！とする訳では無い、ちょっぴり怖くて、切ない昔話。
潮風に吹かれながら、朗読を聴いてみたくなりました。

「見てはいけないものを見られる」のが文学の醍醐味のひとつとするなら、この一遍は極上の文学です。 耽美、背徳感、憎悪という黒く後ろめたい感情が終始漂う蠱惑的な設定。のぞき窓の向こうの…続きを読む