軽快なメロディーの中に潜むのは

「あんたがたどこさ」の楽しいメロディーを思わず口ずさんでしまいそうな物語の始まり。導いてくれる小たぬきの愛らしい姿が目に浮かぶようでしたが……。

健気に案内をする小たぬきの言葉に時折混じる不穏な言葉が、場の雰囲気を変えていきます。
主人公の身に降りかかる運命に恐怖すると同時に、胸が痛くなるような切なさが心にしみました。