コミカルなセリフのかけあいの中で問われる「アイドル」とはなにか? という問題提起。考えさせられる一作ですね。ひとつわかることといえば、誰かのために頑張っている人はみんな輝いていること、でしょうか?このお話の「私」のお母さんはまさにアイドルです。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(125文字)
と、しんみり思わせてくれるお話でした。34歳でアイドルオーディションを受けるくだりはクスっと笑わせてくれるシーンでしたが、そこから家族愛の話に見事に持っていってジーンときてしまいました。アイドルをテーマにした作品の中でも別角度からのアプローチで新鮮に読むことができました。
このお話は、齢三十四にしてアイドルになりたいと言い出した母親とその娘が織りなすヒューマンドラマです。話の構成が整っていて、会話のテンポも良いので読みやすく、楽しいです!笑いあり涙ありの一作です。ぜひ、ご一読を!