暇崎ルア

それは、とあるインターネット掲示板が始まりだった。 作者も出版社不明の謎の本『備忘録』が神保町の古書店に現れる。神出鬼没だが、見つけた者に幸運をもたらすという。 噂を聞きつけた俳…

男は妻と暮らしていた。 夫婦が住む屋敷には、美しい曼荼羅華が咲き誇っていた。 曼荼羅華には毒があるという。 だからこそその花は美しいのかもしれない。 第2回「幻想と怪奇　ショー…

都内の女子校で美術教師として勤める友人・Yちゃんから聞いた話だ。 Yちゃんが着任する前、その学校では二人の女子生徒が自殺したという。 自殺した二人目の女子生徒・松井咲乃（仮名）が…

「Higher Ground」 それは、音楽好きの友人・鮎川が動画サイトで見つけてきた音楽のタイトルだ。 謎のアーティストが唯一残した一曲。 いつの間にか日本中が聴いていた。 最…

不思議な人に出会った。 その人は不老不死らしいのだ。 蝶尾出版社様の1000字小説企画に出そうと思いつつ、結局出せなかった短編です。 わりと純文学よりかもしれません。

四月から社会人になった主人公。 都内で借りたアパートの部屋は風呂・トイレ付きの好物件。なのに、家賃が破格に安かった。 それも当然、部屋には孤独死した元前住民の地縛霊、美春さんが住…

これは友人のHさんから聞いた話です。 初めて聞いたときは、鳥肌が止まりませんでした。

男は美しい妻と暮らしていた。 子はいないけれど、それでも幸せだった。 西瓜が育った夏が来るまでは。

話題が怖い話になった。 集まった面々が語るのは、どこにでも転がっていそうな話ばかり。 ただ1人、彼の語る話だけが違うような気がした。 pixivに載せていたホラー短編を発掘した…

蛾を殺した。 今は心底後悔している。 虫嫌いの作者による掌編ホラーです。

「第2回　カクヨム短歌・俳句コンテスト」【短歌】二十首連作部門参加作品 ヤンデレ・執着的な愛をテーマに二十首詠みました

東京都文京区の下町、根津に実際にあるお化け階段。 怖い噂は事実ではなさそうですが……。 「SARF×カクヨム　短編こわ～い話コンテスト」参加作品です。 追記 皆様のおかげで｢S…

では、ここで突然ですが「自分の人生で一番思い出したくない過去を振り返ってみよう！」のコーナーです。

知ってる人しか知らない秘密の抜け道 ある日、そこでしゃべる猫と出会った 昨年の「第一回夢野久作文学賞　わたしの、いなかの、じけん賞」に応募した作品です。 残念ながら選考落ちとな…

素晴らしきUW（United of World)に肉は必要ありません。 みなさん、植物を食べましょう！ なぜなら、健康的だからです。 素晴らしい未来を持ったみなさんの糧となること…

大晦日、当然予定のない「俺」は、大学の同期・牧岡の部屋に遊びに行く。 牧岡が「開けるな」と言った部屋からは、何者かがひそむ音が……。 牧岡は何を隠しているのか？ 辰年を目前に迎え…

あたしはお人形。 「お父様」はあたしを大切にしてくれる大好きな人。 「ジョアンヌ」は明るくて優しいメイド。 「ティム」と「マドモアゼル・ロッピィ」は愉快なお友達。 お家の外に出て…

――人類が西瓜を食し始めるとともに、主は聖誕なされた。 ――そう、主は人類とともに歩んできたのである。 ――主を罵倒、侮蔑、軽視するものは罰せられなければならない。 暇埼ルアで…

上司からの「熱血的な」指導。 見知らぬ何者かからの「ささやかな」愛情。 悲惨な過去を抱えた「住み処」。 そこにエリーちゃんはやってきた。

朽ちかけたビルの中にその店はある。 昼間はカフェ、夜はバーという二つの顔を併せ持つその店の店主はどこかミステリアス。 店主の元には昼が嫌いな「吸血鬼」たちが集う夜もある。 静かな…

いくつかの御伽噺、ある一人の少女、ある一人の可哀そうな少年たちの物語

一日にこれだけ短歌読んだの初めてでした。楽しかったです。 暗い言葉ばっかりぽんぽんと出てくるの、不思議ですよね笑。

自分なりの解釈の「沼らせ男」を書いた結果がこの作品だと思います 「不幸だろうと幸せだろうといつか終わりが来るし、わかっていても自分から身を投じたくなるのが恋愛だ」と、執筆しながら…

小説である心理効果を狙ってみた結果