時代は昭和初期。
神田古書街のありきたりな古書店で出会ったのは怪異を孕んだ本だった。
主人公にひたひたと迫る怪異と、本に描かれた鬼気迫る物語にぐいぐい引き込まれて、思わず1章全てを一気読みしていしまいました。
作者様の緻密な描写で広がる昭和初期の雰囲気と、怪異に至る陰惨さが絶妙にマッチした快作です。
連作短編となっていて読みやすいのもおすすめポイントです。
主人公達がこれからどんな物語を繰り広げて行くか、また各登場人物の抱える背景に何が潜んでいるか。この先も気になることだらけです。
「本」そのものが好き、昭和初期が好き、ひたすらにホラーが好き。
どれか1つでも刺さるならば、いや刺さらなくても是非、御一読の程を!!