平本りこ

海上に浮かぶ魔術都市ハルーン。 この地に住む魔術師たちには、成人の折、魔力の源となる使い魔と契約を交わす風習がある。 魔術の名門であるヴィスアニ家の令嬢マルツィアも、いよいよ成…

水神の恵みを受けるマルシブ帝国の西端には、広大な砂漠が広がっている。 この地の治安を担うのは、帝国の忠臣砂竜（さりゅう）族。その名の通り、砂竜と共に暮らす部族である。 砂竜族、…

両親との関係を拗らせた結果モフモフオタクとなった蒲原リサは、ある日事故に遭う。次に目覚めたのは馨しい花々に囲まれた天国――ではなくて棺桶の中だった。 リサはどうやら、魔王の妻で…

【本編完結／後日譚「戦乱の章」準備中】 マルシブ帝国第十六皇女アイシャは、地味で臆病者。ひょんなことから洗濯籠に隠れたアイシャは意図せず後宮から連れ出され、天竜（てんりゅう）の…

かつてこの国に存在した後宮（ハレム）には、皇帝に愛された一人の女奴隷がいた。 美貌と気立ての良さで皇帝を魅了し、やがて寵妃と呼ばれるようになった女である。 昨晩、彼女は死んだ。…

【カクヨムweb小説短編賞2023 短編特別賞】 世界と世界の狭間にあるこの宿場には、多種多様な者がやって来る。 宿屋を営む私はある日、背中に巨大な卵を背負った青年と出会う。…

中学生の僕は満月の夜、大好きなタマとかぐや姫に出会う。 かぐや姫さんの願いを叶え続けた僕たちの結末は……。 ※エブリスタさんでも公開中

私、越智香苗には、社内に秘密の恋人がいる。 若手ながら将来の地位が約束されている、有能な彼の名は溝沼紘一。「香苗の純粋なところが好き」と真摯な目をして言った彼はしかし、私の知らな…

◆「簒奪王と星の姫」のコンテスト版です。 長編版の構成を少し変えバッサリと切り取った上で第二幕までを6万字に纏めております（ストーリーの大筋は同一です）◆ 星、波、岩。三柱の神…

恋をした。胸の奥が挽き潰されるような恋だ。

その子は人か、神か。 ※虫が苦手な方はご注意ください。

筋肉隆々なお兄さんがたくさんいるお店に行った時のお話。ほぼ実話。

※拙作「天狗先生、二度目の結婚」を読了いただいた方向けの短編です。 未読の方向けの説明部分は盛り込んでおりません。最終話のネタバレも満載です。申し訳ございません！ 👺 義真が…

人体の素をひたすら混ぜる男の話。 みなさん身体を大切に！

※拙作、「砂竜使いナージファの養女」の関連作です。本編の白の章（できれば番外編2まで）を読了後にお読みいただくことをお勧めします。 本編未読だと、笑いポイントもネタもほぼ分からな…

本屋は無くならない。 姿を変えて、人々に夢と希望を提供し続ける。

砂竜。それは賢く気高い砂漠の竜。 彼らと共に暮らす砂漠の民は、砂竜族と呼ばれている。 少年ターリクは砂竜族として生まれたが、弱視を患っていたため、周囲に馴染めないでいた。 そん…

自然豊かなこの国では、多種多様な種族が仲睦まじく暮らしていた。 ある日突然、醜悪な怪物に蹂躙されるまでは――。 僕は勇者。特殊スキルを持つ勇者。 聖なる剣を手に、今日も敵を討伐…

※ふざけています。もう一度言います、ふざけています。悪意は一切ありません。どうか怒らないでください。そんなふざけてないじゃん、と思った方も、怒らないでください※ 文明開化から…

【江ノ島×青春×ファンタジー、時々靴下】 将と愛奈は、神奈川県に住む普通の高校三年生。 ある日二人は、愛奈の推しアイドルグループGOZのスタンプラリーが開催される江の島へとやっ…

人間きぬは、天狗の妻である。 記憶もなく、傷だらけで山中を徘徊していた折、義真――通称天狗先生に助けられたのだ。 程なくして二人は夫婦になり、山を下りて帝都へと向かう。 きぬ…

星、波、岩。三柱の神々が姿を隠して幾星霜、この地は神々の加護を受けた御子によって統治されていた。 聖サシャ王国にて女神に仕える星の姫は、任期最初の日蝕までに、一生の主従関係を結…

誰からも顧みられることのない桜の木であるわたしに、初めて「綺麗」だと言ってくれた人がいた。 彼が卒業するまでの一年間は、わたしの生涯で最も優しく最も苦い一年だった。 わたしが命…

初夏のある日、僕の人生に「春風さん」が現れた。 とある証券会社の新入社員だった僕は、成果が上がらずに打ちひしがれて、無様にも公園で泣いていた。春風さんはそんな僕を哀れんで、最初の…

とある田舎村にある江森家。その大黒柱には、家守が憑いている。 最後の家守、お美津と江森の末裔が繰り広げる、 少し哀しくて 少し笑える 最後の三日間の物語。