概要
人間の心を証明するために。どうか、俺を拒まないでくれ。
◇おにのとうりょうとたまかけのみこ◇
この国の大地には、負の感情が沈澱する。それが凝縮すると鬼孔(きこう)が生じ、人食い鬼が這い出てくる。
人の地を守るため鬼と対峙するのは、西国巫女と東国武者だ。
巫女が鬼の湧く鬼孔を清めて塞ぎ、それでも溢れ出てしまった鬼を武者が斬る。
そうして人々は、かろうじて平穏を維持してきたのである。
西国巫女の奈古女(なこめ)は、清めの気を集めるための神楽が苦手な落ちこぼれ。
ある晩、重大な失態を犯してしまった奈古女は、巫女を統べる巫頭(かんなぎがしら)から「東国武者の配下となり、東国に赴き直接鬼孔を塞ぐ役目を負え」と命じられる。
巫(かんなぎ)の宮を追い出されるように東国へ向かう落ちこぼれ巫女の奈古女と、
秘密と孤独を抱えた武家の若殿真均(まさひと)。
この国の大地には、負の感情が沈澱する。それが凝縮すると鬼孔(きこう)が生じ、人食い鬼が這い出てくる。
人の地を守るため鬼と対峙するのは、西国巫女と東国武者だ。
巫女が鬼の湧く鬼孔を清めて塞ぎ、それでも溢れ出てしまった鬼を武者が斬る。
そうして人々は、かろうじて平穏を維持してきたのである。
西国巫女の奈古女(なこめ)は、清めの気を集めるための神楽が苦手な落ちこぼれ。
ある晩、重大な失態を犯してしまった奈古女は、巫女を統べる巫頭(かんなぎがしら)から「東国武者の配下となり、東国に赴き直接鬼孔を塞ぐ役目を負え」と命じられる。
巫(かんなぎ)の宮を追い出されるように東国へ向かう落ちこぼれ巫女の奈古女と、
秘密と孤独を抱えた武家の若殿真均(まさひと)。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!人の中に鬼がいる。負の感情が重たく渦巻く和風ダークファンタジー
人間の負の感情によって鬼孔という穴が生じ、そこから人食い鬼が現れる世界。西国の巫女たちは、毎晩清めの舞を奉納することで東国に生じる鬼孔を塞いでいた。しかし鬼の勢力が強まり、東国で直接鬼孔を塞ぐ巫女が必要となった。落ちこぼれの巫女・奈古女はその役目に選ばれ、単身東国へ派遣されることとなったのだった。
世界観とキャラクターがすごく好きです。
設定が、というのもありますが、人名や装束、建具等から感じる大河ドラマ的雰囲気、負の感情が交錯し、そこから情や狂気、血腥さ等の生じるシリアスな雰囲気にすごく引き込まれました。
登場するキャラクターたちは、誰もが何かしらを抱えていることを感じさせられ、興…続きを読む