@aiba_todome

　幼い頃に死んだリスのために庭に墓を作ってから一ヶ月ぐらい後の話。

文章を書くとカーソルは右へと動く。文章を消すとカーソルは左へと動く。わたしと彼女は互いに逆方向へとカーソルを引っ張り合って、そうして物語が形成される。

新たな住処・職場となる部屋を内見するあなた。私は知っている。あなたが最初からここを終の棲家と定めていたことを。二度と元の世界に戻る気はないことを。

その物件は異様に安かった。 どう考えても事故物件としか思えない異様な好条件。不動産屋を問い詰めるも、過去にここで人が死んだことはないという。 今は、まだ。

KAC20242「住宅の内見」

タイトル通り

カクヨムコン9に完全に便乗しそこねた、全てを破壊しながら突き進むバッファローの群れ怪談です。 小泉八雲「貉」をベースに書いています。小泉八雲先生、大変申し訳ありませんでした。

やたらと家賃が安い家の内見に来たら悪霊がいた話。 KAC20242「住宅の内見」

胡乱文芸部にて開催中、だいたい夜の9時から1時間で短編小説を書きあげる小説の筋トレです。 気分的にはノンジャンルで主に投げっぱなしジャーマンしていきます。

彼女の行動の中には、いつだって常に“マナー”がある。 エレガント、と呼ぶにはいささか血と暴力に彩られすぎた暗い路地裏を、今日も彼女は往く。 “掃除屋”メアリ・ハニカムウォーカー…

ハードコアVRゲーム『G.O.R.E』で、ガラージは人を殺していた。現実のストレスをゲームで発散する日々。そんな折、魔術師を名乗るキャラクター、エトセラムから交渉を持ちかけられる…

朝、目を覚ました時、少年は部屋の天井から水が垂れてきているのを発見する。 どうやら寝ている内に、雨漏りしてしまったようだ。 しかし、そのことを父親に報告すると、それは『んがむし様…

三本の巨大な牛蒡が空から降って来たあの日以来、東京の人々の食生活は牛蒡中心。東京在住の“私”は、勤務先の新作コレクション発表会に足を運ぶが……。 ―――――――― 【文学賞…

明治時代。 葡萄酒（ワイン）醸造を村の発展の鍵とする、そんな夢を語る友人が持ってきたのは、古びた獣の爪だった。 柴田恭太朗様主催の『カクヨムに三題噺を復活させよう！プロジェクト…

生きたまま埋められたくはない。死ぬまでにかかる時間が長いから。 死んだまま埋められたままも辛いよ。苦しみは終わらないもの。 今から三十年ほど前の話。 演劇部部長のぼくと後輩は空…

日間ホラーランキング2位を記録。 10分で読める純文学！

近畿地方のある場所にまつわる怪談を集めるうちに、恐ろしい事実が浮かび上がってきました。

我儘な天使様はなんでも欲しがる。僕はそれに応えるしかない。

帰郷した僕は、かつての想い人の結婚と出産を聞かされた

5分かからず読めるSFショートです。 鬼に纏わることわざが登場します。

奄美群島のとある島に関する怪談をお話してくれるそうです。 集落にある洞窟と、そこに祀られている神様。それに関係する儀式と、死んだ従兄の話を。

石川県金沢市の墓参りに関する独特の風習、キリコに関する話です。

三年前、ボクがお姉さんと出会って恋をした夏。 お人形さんのようなお姉さんは嫉妬してしまうほどきれいで、そのくせ喋ると可愛らしくなっていく。 二年前、ボクはお姉さんの一番になれな…

田舎の祖父母宅に預けられた夏、昔子どもが死んだ入ってはいけない裏山で、虫がたくさん獲れる場所を教えてくれたお姉さんの話。 競作：虫取りするガキをニコニコ眺めるお姉さんの謎に参加…

角川武蔵野文学賞によせて書きました。ファンタジーなのでライトノベル部門にしましたが、素養がないのでラノベっぽくないかもしれません。

過去に書いた作品が読めなくなっていたのでこちらに…… 過去に紙のバージョンで少部数作ったものです（紙のバージョンにはとてもこちらにアップできない内容のものも含まれるのですが……）

隠すにも限度あり

つまり数分で読めるショートショートという事です。

【再掲載&打ち切り】【第一章　完結】【幕間　完結】【第二章　開幕】 『この物語はフィクションです。実在の人物、団体、名称等は一切関係ありません。また、登場人物はなかなか"…

・パロディの性質上、該当作の微ネタバレがあります。 ・第9回ハヤカワSFコンテスト二次選考で落選したので全話再公開。 ・引用だらけですから一次通ったのも奇跡では ・でもカクヨム…

殺死杉刑事は殺人鬼を法廷を通さずに処刑することで残された遺族と自分の恨みを晴らしつつ自身の殺人欲求も満たす一石二鳥のお得刑事である。 本作はそんな殺戮刑事、殺死杉謙信の一日に密…

「人を斬らねば、私は生きられぬのか……」 　江戸の泰平も豊熟の極みに達し、腐敗臭を放ちだした頃。 　夜須藩御手先役見習い・平山清記は、自らの役目に疑問を覚えながらも、主君を守る…

１９４３年。 激化の一途をたどる第二次大戦にて、英国が編み出したヒトラー暗殺の秘策は透明人間であった。 対するナチス第三帝国は同盟国日本より、銃弾も避けるという達人の高弟、塩田剛…

『ゴルゴ13』の単行本化は連載から7年ほど経過してから行われる。 本誌掲載分の話数単位はユニットとして切り出され、数年間を掛けて各媒体に再掲載される。 増刊、別冊、単行本、文庫版…

殺戮オランウータンは何でも殺す。 そう、殺戮オランウータン大賞の締切日だろとね。 締切を伸ばさせておいて小一時間遅刻する倫理観のなさも、きっと殺戮オランウータンに常識ってやつを殺…

とある地方都市に住み、古書店『久雅堂』を営む彼は、同時に何処にでもいるような半端な格闘技歴の若者である。柔道をやったり空手もやったり剣道もしたり、腰も坐らずふらふらとしている。 …

登場人物紹介 十億の死体：同一犯によって殺された被害者達 殺死杉（ころしすぎ）謙信（けんしん）：刑事 生血（いきち）啜郎（すすろう）：名探偵 殺戮オランウータン：犯人

オランウータンに父母を惨殺された少女、ノリコは恋をしていた――あの血まみれの残虐な霊長類にッ！　だが一人生き残った少女をえん罪で犯人に仕立て上げ、襲い来る悪徳警官！　少女が危機に…

猛将森長可の息子、森蘭丸はオランウータンであった。オランウータンのお蘭として信長から深い寵愛を受けるお蘭。しかし、二人には嫉妬に狂った明智光秀の魔の手が忍び寄り……

曰く付きの屋敷。剣呑な空気の関係者。そして巻き起こる、密室での凶行。 殺戮オランウータンしかいない密室で、被害者は何故死んだのか？ 残された手がかりは『殺りくオランウータン』のダ…

吉貝狂四郎は生きていた。明暦の大火を引き起こし江戸を葬り去ろうとした前将軍と共に次元の渦へ消えたかに思われた発狂頭巾は、時代を隔てた華やかな時代に再出現した。目をすがめた193セ…

沖合いで見つかった難破船 一人の生存者もおらず、ただそこには血まみれでたたずむ一匹のオランウータンが檻に閉じ込もっていた

祝⭐︎殺戮オランウータン大賞受賞！ 殺戮オランウータン。 それは人を殺してもおかしくないようなオランウータンである。 オランウータンの膂力と殺戮技巧者の頭脳を併せ持った、トリッ…

9月18日、大人気箱庭型ゲーム「なかよしモンキーガーデンらいふ」の公式サイトに、次のような文章がアップロードされた。

日本が誇る例の探偵　対　殺戮オランウータンです。