概要
「なにか見えますか?」 「なにも見えません」
1943年。
激化の一途をたどる第二次大戦にて、英国が編み出したヒトラー暗殺の秘策は透明人間であった。
対するナチス第三帝国は同盟国日本より、銃弾も避けるという達人の高弟、塩田剛三を招聘する。
東洋の合気術は西洋の見えざる刺客に太刀打ちできるのか。
【登場人物】
ハンス・ユンゲ: 武装親衛隊の将校でアドルフ・ヒトラーの従卒。
トラウデル・ユンゲ: アドルフ・ヒトラーの秘書でハンスの妻
ジャック・グリフィン博士: 故人。肉体を透明にできる薬を開発したイギリス人科学者。
塩田剛三: 合気術の達人。
激化の一途をたどる第二次大戦にて、英国が編み出したヒトラー暗殺の秘策は透明人間であった。
対するナチス第三帝国は同盟国日本より、銃弾も避けるという達人の高弟、塩田剛三を招聘する。
東洋の合気術は西洋の見えざる刺客に太刀打ちできるのか。
【登場人物】
ハンス・ユンゲ: 武装親衛隊の将校でアドルフ・ヒトラーの従卒。
トラウデル・ユンゲ: アドルフ・ヒトラーの秘書でハンスの妻
ジャック・グリフィン博士: 故人。肉体を透明にできる薬を開発したイギリス人科学者。
塩田剛三: 合気術の達人。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!光も返さぬ不可視の凶手――照らし返すは合気の神髄。
本作はタイトル通り合気道の達人として知られる塩田剛三氏が戦時中にドイツに渡り透明人間たちと戦うお話です。
合気道の使い手VS透明人間というマッチメークはインパクト抜群ながら若干出オチ感もあるかなと思ったりもしたのですが、第二章『ハンス・ユンゲの手記(4)』まで読んだところで、唸らされました。
センセイ・シオタの合気によって透明人間が可視化されるあのシーンはちょっと他に類を見ないような画期的な描写であるように思います。何よりセンセイ・シオタの四方投げが大変美しい。作品よりも先にこのレビューを読まれた方は、まずはだまされたと思って第二章『ハンス・ユンゲの手記(4)』まで読んでいただければと思…続きを読む - ★★★ Excellent!!!正統なるあの頃の冒険小説!
江戸川乱歩の『電人M』か『怪盗二十面相』か。はたまた『名探偵ホームズ』や『怪盗ルパン』といった、小学生の頃にポプラ社の児童書を読み漁っていた私には当時のワクワク感がよみがえってきました。
しかも合気道の達人vs透明人間というぶっ飛んだ対決! もう大人向けだか子供向けだか分からない梧桐ワールドに引き込まれてしまいます。
もちろんクライマックスは最初から怪物との対決シーンだと分かってはいるものの、そこへ至るまでの展開も上手い。書簡体小説なのに徐々に勢いを増す筆力! アクションシーンではハラハラドキドキ(ポプラ風表記)で読む手が止まりません。達人が窮地に割って入る登場シーンには格好良過ぎて痺れま…続きを読む