クトゥルフへの掛け声 (The Karate of Cthulhu)

作者 梧桐 彰

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★★★ Excellent!!!

 明言されていないが、主人公はインスマウスに来ているはずだ。その時点でもうおかしい。空手家がインスマウスに来た時点で、クトゥルフ神話が梶原一騎に飲み込まれた。
 そもそも空手でクトゥルフの神々に勝てるのか? 勝てる。空手は世界最強だからだ。そう、極真空手最強神話はクトゥルフ神話に勝つのである。旧支配者なんか怖くない。大山倍達の方が強いのだ。

 主人公はトラック転生を信じてトラックに突っ込む。そんな彼にとって、クトゥルフ神話の舞台、インスマウスを発見することなど朝飯前なのだ。

 クトゥルフの神を殺してYouTubeデビュー。最強の空手家の証明がYouTube。異次元の面白さだ。

★★★ Excellent!!!

空手を信じた空手家を追い続けるうちに、何故か違うものを信じてしまった空手家が見たものは!

巨匠 H・P・ラブクラフトもびっくりのコラボレーション!

そしてお約束のラスト!

三分で読めるクトゥルフ神話!

カップラーメンができるまでの時間にぜひ読んでほしい掌編です。

★★★ Excellent!!!

クトゥルフを倒そうと決意した経緯がとんでもない。これには旧支配者の皆さんもざわつくだろう。
主人公の意志力の強さがやたらカッコよく、ラストの展開を際立たせている。つまり何が言いたいかというと、あのラストで笑わない人間は居ないということです。徹頭徹尾楽しませていただきました。

★★★ Excellent!!!

 あと一歩、今一歩足りなかった。
 そういう歯がゆさを抱えていたであろう主人公。
 狂気はそんな人間にこそ忍び寄ります。
 武術も魔術も、そういう意味では変わりません。鍛え上げた技が心を生むのではなく、心をなくせば自ずと限界が現れるものです。
 最後に彼が見たものは何だったのか、その拳は届いたのか、そこに心は未だあるのか、僕には不安でならないのです。