怖い家の内見

セリフとその解説のバランスがとても良いです。自然と内容が頭に入ってきました。

　アパートの一室を不当に占拠する前店子（故人）を、新たな借家人候補が強制除霊を試みる。

　前店子は死去後、法定相続人ないし相続財産管理人によって賃貸借契約が解除されているはずだが、悪霊として不法に不動産を占拠し、あまつさえ新たな入居候補者へロー祟りやみぞおちへの祟りなどの加害行為を繰り返し、極めて悪質である。前店子は「人間社会の側が幽霊から賃料を徴収するシステムがない」との理由で占拠を正当化するが、詭弁に過ぎない。

　霊が場所に縛られ移動できない点は同情の余地が残るとしても、暇にあかせて戦闘力を上げ他者に害をなす行為は強く非難せられてしかるべきである。

　不動産の所有者でもなく、不動産…続きを読む

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（77文字）

住居の内見だと聞いてたのに、なぜかバトルが始まっておったまげたぜ。

武器は塩。
攻撃は特殊攻撃(呪い)――ではなく、筋肉と歪んだポジティブパワー。
果たしてこの勝負、相手の内側を見抜くのはどちらか――

　訳あり物件に男が挑戦！　彼は好条件の物件を見つけましたが、担当の業者はなぜか及び腰でした。深まる謎が立ち込めるなか、二人は現地へと向かいます。
　なるほど、内覧はしっかりと行わねばなりません。心満たされるまで、そして目的を果たすまで。