私たちは『ゴルゴ13』の刊行ペースのことを何も知らない。

「ゴルゴ13」の名を知らぬ人はいない。あのぶっとい眉毛のお顔がゴルゴだと知らぬ者もいない。
　いつの間にか奴の御尊顔は日本人全員の頭の中に「ゴルゴ13」のアイコンとして滑り込み、
「……」
　ふき出しの必要あるかな～？　というほど「……」「……」と寡黙におしゃべりをしている。

　しかし読んだことはなかった。

　或る日、コンビニで安価版ゴルゴ総集編を見つけたわたし、ふと、
「有名なゴルゴだ。読んでみよう」
　そんな気まぐれを起こした。引き返して自分。

　他の買い物と一緒にレジにゴルゴ13の漫画本を持って行ったところレジにいた大学生くらいのお兄さんが何やら、ゴルゴ本とわたしを見比べながら、…続きを読む

　ある時は走行中の車の真下から標的を。

　ある時はピラミッドの中にいる標的を、建物の隙間から計算だけで狙撃。

　『ゴルゴ13』は、僕に沢山の驚きを与えてくれました。

　「なんて男だ。ゴルゴ13…！」

こんなに奥深い世界だとは

人は「ゴルゴ13」のことをどれだけ知っているだろうか。7年前に連載されていた話数がいまだ単行本化されていない。そんな事実にどれだけ向き合っているだろうか。
私はそんなことを知らず、キヨスクでかったビッグコミックを何気なくごみ箱に捨ててきた。喫茶店で読んだ「ゴルゴ13」を胸に刻むことなんてなかった。

そうして気づくのは父と娘の絆……。この壮大なエッセイを読まずして、何を読むと言うのか？　何はなくとも今日はこのエッセイを読み、そして涙せよ！

この話を読んでいて、私の父もゴルゴを読む人だったのを思い出しました。
子供の頃、父が買ってきたビッグコミックとオリジナルを読んでいたものです。
父が田舎に引っ込んでからはゴルゴを読むことも無くなっていましたが、誰かから与えられたゴルゴの懐かしさ思い出させてくれた作品です。