大滝のぐれ

　薬物でトリップしてみた夢を脳内に埋め込んだ記憶チップに保存することにより作られた「作品」が裏で流通し、観賞されている。 　ここでいう薬物とは当然人体に有害かつ依存性の強い違法薬…

参考文献： 『生物ミステリーPRO　白亜紀の生物　下巻』（土屋健/著　2015年　技術評論社）

私が先輩に再び会うための物語

「　脱　毛　小　説　」

Text-Revolutions Extra2　Webアンソロジー「手紙」に投稿した小説です。

#Twitter300字ss　2020/12/5開催「眠る」に参加させていただきます。

　自殺が合法的な制度として整えられた現代。 　ある日、とある私は人生を終わりにすることにした。

#Twitter300字ss　2020/10/3開催「選ぶ」に参加させていただきます。

入間人間公式サイト『入間の間』がカクヨムにお引っ越し。 あなたに刺さる物語がきっと見つかります。 ☆2020年TVアニメが放送される 『安達としまむら』の情報はこちらから。 …

#Twitter300字ss　2020/9/5開催「夕」に参加させていただきます。

その女は名付けられなかった。 一九四〇年代、中国ハルピン。満州国をして慄かせた最悪の阿片窟。 生きるには、銃を手にするしかない。 Twitter殺伐百合投稿企画「殺伐感情戦線…

クラスメートの女の子が、控えめに言ってもかわいすぎる。 本当にこの世の生物なのか、手違いで異世界からやってきてしまったのではないだろうか、と変なことを疑う程度には、常人離れした魅…

#Twitter300字ss　2020/8/1開催「泳ぐ」に参加させていただきます。

　ご安心ください。 　本作に登場する女子高生は全員、世界一般範囲調査協会が作成した平均人間水準の範囲に収まっております。

＊表題作「ラフレシアの家」は、第8回Text-Revolutions　Webアンソロジー「花」に投稿した小説です。 ＊「アマリリス」の歌詞はこちらのサイトから引用させていただきま…

異世界行く前にこれを読め。 ディストピアな日常を生きるすべての十代へ。 高校一年生の蓮正寺昇二（れんしょうじしょうじ）は、入学早々ストレスからくる体調不良に苦しんでいた。毎朝の…

　かつて殺人が悪であり罪であるとされた。 　そんな現代からすれば眉を顰めるような価値観があったことを最早殆どの人が知らない。知っても一寸驚くだけだ。 　だから私も人を殺す。そして…

　いまではわたしたちも、もうこの疫病を侮ってはいない。これから自分がどうするべきなのかを、本気で考えはじめている。わたしたちはいま、わたしたちの場所を守るために、この問題に本気で…

不登校の少女が死んだ祖母の残した雑草の庭をきれいにする話。 Text revolutions8内企画、第8回Webアンソロ「花」の参加作品です。

　これは、僕が過ごす最後の高校一年間。 　僕の生活は平凡で灰色だ。　 　たとえ転校生が来ても、猫山田さんには骨折なんて呼ばれてからかわれても、マロは相変わらずわけのわからないこと…

最近、話数が増えてきて見にくいなぁと感じていたので、 「読者選考について知りたい人は、特にこれを読んで！」 というものに★を付けておきました。ご参考にどうぞ カクヨムコン８も参…

四年に一度、世界中に殺人鬼が大量発生する。 《テキレボEX2試読巡り企画参加中：スタンプ取得ページ→ https://wp.me/pco2ha-fH 》

うまれつき涙腺が弱く、泣くたびに目から魚が飛びだす体質のわたしは、ある晩一通の手紙を受け取った。 差出人の名前は＜海の神＞。期待と不安に揺れながら、わたしは海辺へと向かうバスに乗…

アタシ、肉弾戦車珠美《にくだんせんしゃたまみ》！ ツヤツヤピカピカのセブンティーン現役JKよ！ 身長は181cm、体重は326kgでスリーサイズは上から132、185、132。 …

昔書いた掌編小説を集めてみました。

いかがでしたかブログみたいな報告をする課員に苦しむ課長のお話です。

たまにこういうことってあるよね

ある女性が生み出した文章自己生成プログラムである”私”は、ある誤タイプから自我を持ってしまう。 意味を生成するプログラムとして生まれた”私”は女性とセックスを行う為、「実質セック…

ネットのライブ配信サイトで知り合った男は、「今の俺は誰かに監禁されている。」と俺に話した。その日から俺は、毎晩のようにライブ中継される男の監禁生活を、ひたすら観察し続けることにな…

あっぱらぱー。

進研ゼミが小学生に与える影響に関する話です。 （2013年8月に書いた話をこっちにアップしました。）

　この物語は、どこにでも居るような独身アラサー女・大海原水子の婚活劇場である。 　晩婚化と揶揄されたこの時代、水子を襲うは親の視線か、世間の歪な偏見か、はたまた老後の孤独死への不…

待ちに待ったカップラーメンにお湯を注ぎ終えたとき、現れたのは死神だった。 死神は、あと三分で俺は死ぬのだと言う。 三分！ 三分ではカップラーメンを食べることができない。これは、お…

　これは詩が読めない人のための詩集です。 　そして人生がつらい人のための詩集です。 　特に読むべき順番とかないので好きなタイトルから読んで下さい。 ※前作として「汚れた靴底で人…

　人間とメンダコのクォーターである免田小海は、首から上がメンダコだ。 　だから彼女は周りから避けられて、孤独の海底に沈んでいるのだ。 　これは、そんなありふれたさみしさのお話。 …

女は文鳥と話す。その日一日のことを。ストーカーは女につきまとい、男の子たちはアルマジロでサッカーをし、女の子たちは本当の死体でお葬式ごっこをする。記憶がこびりついている。あのころ…

　まずはじめにはっきりさせておこう。これはあらすじ詐欺だ。 　平凡で可愛い女子高生、鶯谷蟻紗は、ある日ひょんなことから神様に見込まれて、魔法少女になることに。先輩魔法少女の海老…

#Twitter300字ssへの参加作品まとめ（の予定）です。

短編集『かわいい女の子は私の小説なんて読まない』収録作品/学校が嫌いなゴスロリ女子中学生の逃避行と、恋の顛末。

【三分で読める短編小説】

幼い頃に兄を亡くした僕は今年、兄の享年と同じ17歳を迎える。“死”とは何かがまだわからないままで。 “死”とは何か。その隠された世界の一端を見るために、僕はある決断をする。

　私は小説を書いた。 　この小説は完全かつ完璧であり一抹の瑕疵すらない宝石であったが、宝石とは世に出て愛でられてこそ価値があるのであり、当然私の小説も世間一般に広く読まれなければ…

オカワダアキナ主催。修復と蘇生のアンソロジー「金継ぎ」収録作品。 【金継ぎ（きんつぎ）とは、うつわの直しかたのひとつ。陶磁器の割れや欠けを漆で接着し、継いだところを金粉などで飾っ…

新米探偵・嵯峨峰岬岐ちゃんとPTAが殺人事件の子供に与える悪影響を巡って対決します。

　なんとなく眠れないなあと思っていたら朝がきていた。 「それなら外にいこうよ。」 　アレクタリヤさんが僕によりそう。 　悪くないアイディアだった。僕は古びたスニーカーをはいて部屋…

故郷の福井から送られた水仙の花をめぐる、男と女の、夕食。 窪田涼子様と水城雄様に朗読していただきました。ぜひに。 朗読とピアノ「水仙」 https://www.youtube.…

俺の本山川小説をくらえ

ある日襲いかかってきたクーポン包囲網、あるいはクーポン・ハラスメントにより、久本券太郎はクーポンの鬼となる。 クーポンにとり憑かれた男が送った、何割引かの人生。 ※この作品はブ…

「顧客のニーズを完璧に満たすことなどできない。完璧な絶望が存在しないようにね」 　僕が大学生のころに偶然知り合ったあるマーケターは僕に向かってそう言った。僕がその本当の意味を理解…