概要
高校生活を謳歌できなかった君に。あるいは謳歌できそうもない君に
これは、僕が過ごす最後の高校一年間。
僕の生活は平凡で灰色だ。
たとえ転校生が来ても、猫山田さんには骨折なんて呼ばれてからかわれても、マロは相変わらずわけのわからないことばかり喚きたてても、月島君は日夜健全なる不健全として大活躍しても。あ、それと小菅君。
なんか色々あるような気がして全然楽しくないと言えば嘘になるけど、やっぱり世界は今日も退屈です。
僕の生活は平凡で灰色だ。
たとえ転校生が来ても、猫山田さんには骨折なんて呼ばれてからかわれても、マロは相変わらずわけのわからないことばかり喚きたてても、月島君は日夜健全なる不健全として大活躍しても。あ、それと小菅君。
なんか色々あるような気がして全然楽しくないと言えば嘘になるけど、やっぱり世界は今日も退屈です。
諸兄、凡人たれ。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!グレイッシュブルーの青春小説
主人公は高校三年生。大学受験を控え、成績は志望校に行くのに充分なもの。塾の同級生は志望校がC判定でうめいたりしているけれど、彼の成績は問題ない。
別にいじめられてもいない。期待していたロマンスはないけれど、自分によく話しかけてくれる友人も結構いる。ハイテンションなマロ、気に入っているAV女優をやたら薦めてくる月島君、主人公をからかう猫山田さんなど。
なのにどうしてか、この作品は鮮やかなブルーではなくグレイッシュブルーだ。流されるまま大学に進学しようとしていること、いつまでも学校に来ないクラスメイト、いつもある、劣等感と友人たちへの憧れ。それらがこの作品をリアルでくすんだ色にしている…続きを読む