概要
薬漬けの眠り姫だと飼主は嘲った
薬物でトリップしてみた夢を脳内に埋め込んだ記憶チップに保存することにより作られた「作品」が裏で流通し、観賞されている。
ここでいう薬物とは当然人体に有害かつ依存性の強い違法薬物を意味する。そのため「ドリーマー」は使い潰しの玩具の中から選ばれることが多い。
できた「作品」の大半は支離滅裂どころか観賞すら能わないものだが、薬漬けの眠り姫による「作品」は、ストーリー性が強く、好事家の人気を博している。
ここでいう薬物とは当然人体に有害かつ依存性の強い違法薬物を意味する。そのため「ドリーマー」は使い潰しの玩具の中から選ばれることが多い。
できた「作品」の大半は支離滅裂どころか観賞すら能わないものだが、薬漬けの眠り姫による「作品」は、ストーリー性が強く、好事家の人気を博している。
諸兄、凡人たれ。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!作品としての夢の記録
データ化した観賞用の「夢」を生み出すため、幻覚作用のある薬物を投与され続ける〝眠り姫〟の、いくつかの夢を綴った物語。
退廃的なSFのような世界設定のお話です。とはいえ、作品の大部分を占めるのは夢ですので(その夢の世界観が微妙に現実とはズレていることもあり)、SF作品であることの比重はそこまで大きくはないのですけれど。
タイトルの通り、有名な文学作品のオマージュであり、なにか重厚な迫力のようなものを感じるお話でした。
章題の頭に「夜」と付いている章、すなわち現実パートの物語にやはり惹かれます。夢が主体の物語といってもそこはそれ、まずその土台となるべき現実の、その揺るぎないが故にどうにも…続きを読む