生命の輝き

作者 海野しぃる

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★★★ Excellent!!!

 とある研究施設における、曰く名状し難い謎の知的生命体に関する実験記録。
 ジャンルは現代ファンタジーですが、SFやホラーのような手触りもあったりする作品です。なんならハートウォーミングな学園ラブコメっぽい要素も——いや、「ある」というのはさすがに言い過ぎですけど、「なくはない」なら嘘にはならないと思います(※個人の感想です)。
 こう書くとなんだかよくわからん感じに見えるかもしれませんが、でも恐ろしくまとまりが良く完成度の高い、掌編のお手本みたいな作品でした。展開や設定に無駄弾が一発もなく、すべてが綺麗に繋がってひとつの物語を構成している感じ。
 こういったところで作品外の要素について触れるのはあまり趣味ではないのですけれど、しかしこの作品に関してはどうしても避けては通れないというか、だってわずか数時間で書き上げられているんですよ? 元ネタ、というよりは実質「きっかけ」とか「お題」くらいのものだと思うのですけれど(本作の著作性はさほど元ネタには依っていないように思えます)、タグにもある〝万博のそれ〟が公表されたのが確か午後三時か四時くらいのこと。この作品の公開がだいたい夜の十時前で、つまり長くても六、七時間しか執筆時間がない。もっとも、ただ書くだけなら筆の早い人には不可能ではないかもしれませんが、しかしそんな〝だけ〟とはどう見ても程遠い出来栄えというか、なんなんでしょうこのすんごい完成度。設定を練るだけで結構かかりそうなものを、でもあんな一瞬でどうやって……まさか魔法……?
 いや本当にただの時事ネタ、速さが勝負の一発ネタ的なものならよかったというか、正直そういうものだと勝手に思い込んで読み始めたのですけど。でも読み始めてすぐ「ごめんなさい完全に侮ってました」と土下座したというか、普通に面白いのが本当に腑に落ちません。この速さでこの内容。そこはトレードオフじゃないとおか… 続きを読む

★★★ Excellent!!!

’70年の大阪万博のロゴマークが「桜」と認識されることはなかった。
あれは桜の花弁とはとても呼べない、円の切り欠きを並べただけにしか見えなかったのだ。
今回はどうだろうか?
あの悍ましい赤い不定形のつらなりが、果たして「生命の輝き」と認識されるだろうか?

★★★ Excellent!!!

最初は、キモいを超えてグロいと鳥肌立ちました。
でも、ヒカリちゃんがだんだん可愛くなってきました。これが認識が変化するということなのですね。
70年の"お母さん"のDNAをしっかりと受け継いでいるのも、よくわかります。


ヒカリちゃんの生命の輝きが、世界中で愛されるシンボルになると、信じて疑いません。
きっと一週間もかからないでしょう。

★★★ Excellent!!!

たまらない可愛さのヒカリちゃんが素晴らしかったです。
透き通る様な声に天真爛漫な瞳とあどけなさが残る笑顔。そして元気に走り回る姿。
健康的な挙動の一つ一つが生命力溢れていて、見ているだけで元気になってきます。
てっきり録でもない研究かと思いましたが、そんな事は無くほのぼのとした様子でした。
黒いタール状になった時は心配しましたが、素材の事を考えたらそうなるんですね。
大胆なアプローチにびっくりです。でも、これも資源の再利用なのでしょう。
さながら過去の万博により産み出された新しい未来の万博といった所でしょうか。
いのちの輝きのヒカリちゃんにはこれから沢山の事を学んで欲しいですね。