概要
男だって、娼夫に抱かれる。
オカワダアキナ主催。修復と蘇生のアンソロジー「金継ぎ」収録作品。
【金継ぎ(きんつぎ)とは、うつわの直しかたのひとつ。陶磁器の割れや欠けを漆で接着し、継いだところを金粉などで飾ってつくろいます。
それは傷や破壊を受け入れること、だろうか? 割れてしまったことはさみしいままでも? そんな修復と蘇生の作品集】の企画に参加した作品。
主要参考文献は、荒俣宏著「性愛人類史観 エロトポリス―荒俣宏COLLECTION2」(集英社文庫)です。
【金継ぎ(きんつぎ)とは、うつわの直しかたのひとつ。陶磁器の割れや欠けを漆で接着し、継いだところを金粉などで飾ってつくろいます。
それは傷や破壊を受け入れること、だろうか? 割れてしまったことはさみしいままでも? そんな修復と蘇生の作品集】の企画に参加した作品。
主要参考文献は、荒俣宏著「性愛人類史観 エロトポリス―荒俣宏COLLECTION2」(集英社文庫)です。
純文学ばかりですが、応援してくれたら、文章で感謝を倍返ししますね。文フリ大阪でも会いましょう。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!役割からの逸脱
孫の顔がみたいと親からせっつかれる年齢の彼女持ちの「僕」は、同年代の女装おじさんを買う。もし盗撮しているのならその映像が欲しい、その理由は「心が不安定になった時、動画を観てホッとすると思う」から。
主人公が女のように喘ぎながら男に抱かれるのは、「男」という属性にのしかかる様々な役割や責任を忘れるための手順なのだろうか。そもそもセックスとは何なのか。「身体的な意味での性別」と「性行為」がなぜ同じ単語で表されるのか。境目をあいまいにしても、逃れられない何かがある、そんなことを突きつけられた気分だ。
主人公は心情を吐露しない。それなのに、ラストの切なさが読後ものしかかってきた。
この曰く言い難い切…続きを読む