八雲ヨシツネ

　この作品は2017年頃、生存報告名義にて公開されました。

科学技術は発達し、人のように動き、学習をするロボットが家電として市販されるようになった。中でも人気なのは「箱入りむすめ」という、女性のAIを搭載したロボットで。 独身が気になり始…

時は平安末期、その生まれから鬼若と名付けられた男がいた。その名通り、彼は鬼のように振る舞い、そう生きんと荒々しい日々を送っていた。 本物の鬼を前にする、あの夜までは。

約八十年前から起きた世界精霊化傾向によって、子供の他殺遺棄屍体が天を借りて泣き、長雨を降らせるようになった時代。 気象捜査官として研修生になったばかりの由利つかさは、雨に呼ばれて…

【☆50感謝！】 (旧タイトル「先生になりたい俺は今日も、そんな登る入道雲を見ていた。」) 夏の北国は少し暑い。 彼は今年も向かう。 海沿いの、あの場所へ。 大切な人を思い…

【web短編賞応募作品】

ぬいぐるみのローリーはある日「親友」のメアリに連れられて探検に出かけ、秘密の地下室を発見する。そこには一体の大きなロボットがいて、青いランプを光らせながらメアリに挨拶をしたのだっ…

　軌道上コロニー「オービット11」に宇宙移民が住み始めて数世代が経過した未来。住人である「わたし」は、ある破滅的な症状を主訴として友人の医師の診察を受けている。

誰もが憧れるシンデレラ、超現実主義だったら…。 シンデレラほか、いろいろな御伽噺とのクロス・オーバー！なパロディ・ラブコメ。 幸せを求めるシンデレラ。いい加減魔女のせいで舞踏…

自分の機嫌を取るのがへたくそで真面目だった少女は、赤いくちびるに武装して初夏へ黒いガウンを揺らしていく。 高校文芸部の作品を改稿したもの。 私の敬愛するアリスムカイデさ…

【Rising！の2話と内容が重複しています。ご注意下さい】 　甘粕亜紀は防犯課少年班に所属する婦警だが、厄介な事に、業務管轄外の事件に首を突っ込みたがる悪癖がある。 　彼女…

中学1年生の御調（みつぎ）は放課後にだけ同級生の未来と話をする。大好きな未来と放課後の時間どちらも大切で告白できないまま月日は流れていく。

【web小説短編賞応募作品】

私の大好きな人は死にました。 もう、この世のどこにも彼女の居場所はありません。

その夜、勇者によって、魔王軍四天王の一角が落ちた。 暗闇の中、のこる三人は不気味な声を轟かせる。

あの毒島君シリーズを一気読み！ 平凡を絵に描いたような男子高校生、毒島。 ちょっとあざとい小動物系男子、春田。 主にこの２人が理科室でだべるだけ、という内容です。 しかし、彼…

自主企画 同題異話 八月号『火花を刹那散らせ』参加作品です。 夏祭りの夜、地図屋・導（しるべ）の元にひとりの女性が尋ねてくる。彼女はかつて彼と夏祭りで花火を見る約束をすっぽか…

城西夕莉葉は日常を求めた。 追われる日々からの解放、そんなものはないとでも言われているように次々に襲いかかる刺客。 逃げられない運命に夕莉葉は反撃する。 《女子高校生vs世界》…

死刑囚の「私」が、最期に要求した一冊の本。 そこに綴られていたのは――

クリスマスにやきとり屋でデートしたい彼女と戸惑う彼氏――と、それをちょっとおかしなテンションで見守るお姉ちゃんのお話。

ケンジロウ３代目作、第１０作目となる短編小説

山河 森乃(やまかわ もりの)は、どこにでもいる普通のOL。 ただ一つ。 神さまに溺愛されていることを除いては… ぐだぐだ神さまが推しに粘着する話。

カクヨム公式レビュー戴きました！ありがとうございます( ´∀`) レビューの意味は、あなたがこれを最後まで読めればわかります…… ……読めれば……ですが。

彼はこの町の特別な子。何をしても許される。 わたしは彼に奪われ続けている。 彼はわたしを見てただ笑うのだ。 この町を出ても、わたしは逃げられない。 彼は、特別な子だから――。 …

　中学生となってから変わってしまったコミュニティに馴染めないまま三年生となってしまった賀藤佳志《がとうけいじ》は、新しい友達ができるのを半ば諦めていた。 　だが、席決めで隣の席に…

自動化された兵器が人を襲う世界で、無人と化した街を守り続けるロボットがいた。そこを訪れた旅人は、ロボットから水と食糧の提供を受ける。礼を言う旅人に対して、ロボットは意外な願いごと…

私はただの〈消しゴム〉。 人間に使われるだけの〈文房具〉。 けど、文房具の私〈消しゴム〉にも『理解者』が欲しい。 そう思うのは間違っているの？ ──誰か教えてよ。

少年は悪魔に生きたいと願った。 優しい悪魔はそれを叶えるために代価を要求した。 これは優しい悪魔と契約をした、優しい少年のお話です。 お話は全て明確な説明を行っていません。個人…

付き合って３年。 私達もいい歳だし、そろそろ結婚も考えたい。 そんなタイミングで来た私の誕生日。 私の方は心の準備できてるよ。お洒落なこととか、サプライズだとか、そんなことは気に…

みかん農家に生まれ、二十七年を重ねてきた姉妹の物語。 恋愛の機会からは遠く離れ、業界の行く先も穏やかにだが衰退の一途を辿っているかのように思えた。 そんな時、一人の脱サラした男性…

夢月七海様、同題異話、12月号参加です。同じタイトルをいただき、別の作品を書くというもの。 プラネタリウム「スペース・ドーム」に勤める解説員、星歌と天文台の研究員である星歌の旦…

ある雪の日に、突然訪ねてきたのは、雪を名前に持つお前だった。 なぁ、今日がお前の日なら、俺はどんな願いも聞いてやるよ。 だから────。

なずなは書簡地区の紙売りです。愛読書は毒物の本。優しい性格で、儚げな白髪と菖蒲色の瞳を持っています。パートナーは手のひらに乗る魔女。居住地区の書籍を崇拝しています。 #図書の国 …

診断メーカーで出てきたお題を使って書いています。 リズは蝶モチーフのランタンに秋の星を飼っている星守り。瞳はくるみ色。飼っている星は人の心の傷を少しだけ癒してくれる。星言葉…

目を閉じて、胸元のネックレスにそっと触れてみた。

私、前田薫は高校時代に心霊体験をした。壁から白い手が伸びていた、というどこにでもあるような他愛もない怪談話だ。しかし、その心霊体験を一緒に体験した私の友人、佐藤君にとっては、重要…

あの作家と同姓同名を持つ男の苦悩の日々

産まれて七日後の名づけの場で、妖精たちから目に見えぬ贈り物を授かったお姫様がおりました。 自分の国と国民を護る為に、賢さや勇気、やさしさや品格をつかさどる妖精達から様々な祝福を授…

たくさん準備をしたんだ。この瞬間のために。 だから、全てを賭ける。

二本の川が流れる平地の邑が異族の侵攻に敗けて山奥へと敗走する。 敗けた氏族の姫だったテラは純粋な氏族の子供を増やすために弟のスサに孕まされたことを恨んで、さらなる山奥へ逃れて弟…

白黒時代のテレビ番組「ヒッチコック劇場」のような雰囲気を目指して書きました。 登場人物：主人公、蟻、教師など

茜色の教室で、君は静かに泣いていた。文通相手の死を悼んでいたのだ。その泣き顔に魅せられた僕は君に興味を持ちはじめるが、やがて涙の裏に隠された重大な秘密を知ることになり…… 高校…

出張先を知った祖母から、恒樹は現地に住む叔父に会いに行くよう頼まれる。父方の祖母の次男。つまり恒樹にとっての叔父に。 飛行機に乗り、恒樹が空港からはタクシーを使っていると、左手に…

「私って、設定過剰じゃない？」 １００メートル３秒の俊足を持て余していた口裂け女は、ある日、自分が高速道路に出没するらしいという噂を耳にする。 人に噂されてはそうせざるを得ない…

　太平洋戦争が終盤に差し掛かった８月のある日、飛田正彦中尉は司令部に呼び出され、「一週間後に米軍の大規模な襲撃がある為、実験中の新型燃料を使い敵を迎い撃て」との命令を受ける。 …

－短編（読了時間 約８分）－　 ――遠い未来――。 人間が絶滅し、最後の一人になった時――。 ロボットと、保護された最後の「ヒト」の、ＳＦ作品。 　人間は多くの争いにまみれ…

－短編（読了時間 約４分）－　 新人の宇宙警察官は、宇宙をパトロール中に、 不可思議な声を耳にした――。 　新人の宇宙警察官は、一台の宇宙船に乗って、宇宙をパトロール中だっ…

　とある冒険者ギルドには、とても小さなギルマスがいました。 　彼女が、自分の運営するギルドの紹介をしてくれます。 　これからファンタジーに挑戦したい方、ファンタジーが大好きな方と…

夢月七海様の自主企画『同題異話・十二月号　　星流夜 』参加作品です。 星の降る夜、僕らは空を眺めていた。