高校生が告白して返事をするまでのほんのわずかな時間を描写した短編。きっと迷って決断し実際に告白するまでほんの数時間、もしかしたら1時間もなかったかもしれない。でも、告白した結果がどちらに転んでも高校時代の貴重な思い出ができる。もしかしてそのまま結婚、あるいは手ひどく別れることになれば生涯恋をしなくなるかもしれない。高校時代ってそういう可能性を常に背負って毎日行動してるんだなあと思い出しました。
まさに青春ど真ん中。清々しいほどの「甘酸っぱさ」を感じさせてくれる作品です。幸せとは、満たされている時には気がつかないという格言があるように、きっと青春も、その只中にいる時は気がつかないのでしょうね。過ぎ去りし時を思い出して青春を感じる。まさに、それはいつか解けてしまう「魔法」みたいですね。いやぁ、いいもの読ませてもらいました。みなさんも是非、ご一読を。