いや、この手があったか。作者のこのセンスに、大大大脱帽。もう、レビューはいらない。これを読んでるあなた。こんな下手なレビューを読むより、すぐさま、『走れ、裂き子さん』を読んでください。爆笑です。涙がでます!!
都市伝説のキャラクターたちが奮闘?する、まさに現代ホラーコメディ。一話読むたびにそのアイディアに驚き、そして笑わせていただきました。
こういうアイデア重視の短編大好きです。さっきー可愛い。
人々の噂によって形作られる怪異・妖怪。存在設定が存在を作りだすトートロジーに生じる矛盾。なぜそんな設定にした!?そんな恐ろしくも可笑しい怪異の話。
ホラーなんですよ。いろいろ『出る』んですよ。怖いんですよ。でもなんだかみんな可愛いの。きっと口裂け女が可愛いからだろうな。ホラーでギャグで何故かほっこり。高速道路のパーキングであなたを待っているかもしれません。
口裂け女は百メートルを三秒で走る。有名な話ですけど、ちょっと待て。そんな俊足を活かす機会なんてそうそう無い。そんな口裂け女が耳にしたのは、高速道路に自分が出没すると言う噂。高速道路なんて言ったことが無いのに?真相を確かめに向かった口裂け女を待っていたのは、自慢の俊足を活かす絶好の機会だった。
噂されちゃ仕方ない。そこに『出る』と言われれば出るしかない。例えそれが、行ったことのない高速道路でも。都市伝説の辛いところです。だって人が噂するんですもん。でも、常日頃もて余していた俊足を発揮出来そう……!裂き子さんはちょっと張り切ります。けれどそこに待ち受けていたのは……?
100mを3秒で走る。口裂け女の特徴の一つです。けっこう有名な設定ですが、大して活かされることはありません。そんな死に設定にスポットを当てたこの話。全力疾走する口裂け女と言うレアな場面が拝めます。
もう、あらすじから笑いました。こんなの面白いにきまってます。誰も見たことがない、口裂け女の本気……見てみない?
あらすじがずるいです。こんな妖怪なら遭遇してみたいです。
題材はホラー。口裂け女と言えば、ホラー……なのだけれど!?どうぞ、お読みになって確かめてください。途中、くすりと笑って……きっと、最後には裂き子さんの魅力にヤられているはずですから。
ホラー作品ですが、何故かギャグとしても楽しめる作品です。読んでいて恐怖より笑いが先に来るなど、ギャグとしても楽しめるのも楽しいです。