「記憶喪失の主人公」を含む小説

「えーそんな絵小説みたいなことがあるなんてーマリアンデールも冗談ばっかり、普段かまってもらえないからって、嘘をつくのもたいがいにしたらー？」 そう年齢の変わらない妹と思しき少女…

現代、よりちょっと発展している日本。 国内、国外問わず50年ほど前から……人智を超えた力を扱う者が確認されるようになった。 通称、異能者。 異能者の存在はとっくに世間にバレてい…

　セイントレア国は様々な種族の民たちが暮らしている。神龍セイントレアが建国した神が統べるこの土地には聖女が数十年に一度、選ばれていた。 　聖女として選ばれていたクローディアは目…

「とにかく、行ってくれるわよね？　っていうか、行ってもらいます！　旅立ちは明後日よ！」 　平和な村で暮らす天使族の少女コスモスは、ある日突然、女神を名乗る女性から世界を救うため…

気がつけば、そこは荒廃した日本だった。 少女は自分の名前すら思い出せない。 ただ一つ、ポケットに入っていた「生徒手帳」――それだけが、彼女に残された唯一の手掛かり。 手帳に書か…

　過去の事故で十二歳以前の記憶を失った大学生・黒無蒼侍（くろなしそうじ）。 「東京に戻れば、失われた記憶を取り戻せるかもしれない」――そう信じて上京した彼の前に現れたのは、一つの…

あたし、灰園小百合は記憶喪失だ。 自分のことも、家族のことも、友達のことも、何も覚えていない。 けれど、そんなあたしには恋人が――彼女が居た……らしい。 リリィ・金恵・フロ…

ソフィは知らない。自分が何者で、どこから来たのかを。親のことも自分の本当の名前さえも。 仲間と出会った地には手がかりが一切なく、唯一自分を知っている可能性があるのは何らかの理由で…

【カクヨムコン10 特別審査員による選出作品！】 記憶喪失の治療には、自分を客観的に把握することが有効らしい。 なのでこの場を借りて書き記しておく。 僕の名前はゼオ。 貴い身…

古城に住む娘の前にどこからともなく摩訶不思議な女の子が現れる。何もせず、しゃべらず、ただ娘を見つめる少女。その子は自分の名前らしきものをつぶやいたあと眠ってしまう。いったいわたし…

万物が記憶を持ち、もつれている世界。雨降る荒れた街角で、ひとりの少女が目を覚ます。彼女に残されていたのは、アヴァという名前と、悲しみを呼び寄せる氷の魔法、そして黒い蓮の花。記憶は…

家族を失った絶望の中、“契約悪魔”と取引を交わした少女は、すべての記憶を代償に安らぎを得た。しかし、その安らぎは虚ろで、胸に残ったのは「何か大切なものを失った」という痛みと、拭い…

数多の女達が暮らす暁月国の後宮。その池のほとりにて、美雪は目を覚ました。 彼女は自分に関する記憶の一部を無くしており、彼女を見つけた医師の男・朝日との出会いをきっかけに、陰謀と毒…

　戦場で出会った少年騎士レオと姫騎士アリシア。激闘の末、勝利したレオはアリシアが死んだ姉アリアに瓜二つである事に気づき、トドメを刺さずに彼女を連れ去った。 　姉と仕草や口調まで…

　馬車の事故で記憶を失ったミレイユは、十六歳まで記憶が退行していた。 　だが、実際には十八歳で結婚までしているという。 　記憶を取り戻してほしいと願う旦那・ヴァンサムと過ごす中で…

月明かりだけが照らす闇夜にその戦いは終幕を迎え、それは人々の希望を一瞬にして葬り去ったかのように見えた。しかし、何もかもをなくし野に打ち捨てられる試練を乗り越えたその者は、ルース…

突然「神」により異世界転移させられたワタシ 以前の記憶と知識をなくし、右も左も分からないワタシ 唯一の武器【買い物履歴】スキルを利用して異世界でぼちぼち生活 かつてオッサンだった…

記憶のない主人公が、魔法のある世界でいろんな人と関わりながら、自分を探す物語。 手がかりは、花と手紙と小さな鍵。私はだれなのか、誰かであったのか。あまりにも覚えてるものが少ない。…

　ゾンビと邪神を倒して物語は終わったはずなのに夢から醒めない。 　もしかしてこれは現実……異世界なのに！？ 　あと『私』の名前は、えっと、何も思い出せないだと！？ 　目を覚ます…

神は死んだ。 巨大な骸は灰と化し、大地を覆い、すべてを呑み込むほどに世界を覆った。 　 　その地は何かを拒んで。 　その地は何かを慈しんだ。 龍にして、龍にあらず存在への信仰は…