とにかく文章が静謐で、単語も美しいものが連なって美しい「調べ」のような流れを感じます。作者さんは恐らくそれがデフォルトとして奏でられる、高度な文章力を持っていらっしゃるのでしょう。「音」による戦闘。それは音だけではなく、《共感覚》のように視覚にも顕われる。なんという発想か!今後も楽しみに読ませていただきます!
思念(音)が形となるという新しいモンスターの造形、そしてそれらを討伐する若者たちの心の交流。殺伐とした背景の中にも静かな「うどん(音)」があるという日常。もっと読みたくなる。そんな読了感です。