「自殺 天国」を含む小説

　天界には門番がいて、自ら命を絶った者を許さず、成仏させず、門前払いを喰らわせる。　 　天界では、自殺は最も重い犯罪とされていた。 　人を殺したら裁かれるのに、自分を殺しても裁か…

私、時元リリア　27歳！自殺マニアのブラック企業で働いている社会人なんだ！！ある日50連勤の帰りに過労死してしまって気づいたら天国にいたの！！なんと神様が一つだけ願いを叶えてくれ…

※物語結末までのあらすじです。 　二〇二〇年代頃より地球には自然現象のように隕石が落下するようになり、人類は太陽系へと生活圏を広げた。時は流れ、二一八〇年代。太陽系の中心は火星へ…

俺は屋上から飛び降りた。いつからか始まった、凄惨たるイジメの被害者だったから。 天国でゆっくり休もう。そう思って飛び降りたのだが── 気がつくと、雨降る森の中。 そう、俺…

天国は現世で蓄積した魂の穢れを取り祓い、再び現生に転生するための「魂の再生システム」として存在する。天国は地球と並んで浮かぶ双子の天体で、地球とは逆方向に自転するため時間が戻り身…

　天使が人類を滅ぼすべく天国病（てんごくびょう）なる病を流行らせている世界。 　主人公である、橋渡　丈太（はしわたし　じょうた）は自殺をしようと駅のホームの先頭にいた。しかし、線…

自殺を犯した者、地獄行き。けれどその地獄とやらは案外血塗れではないし鬼も閻魔も居なかった。夢見心地で地続きで、特に焦点を当ててみるとここには杏太(あんた)と花花子(かかこ)という…

天国に住んでいる子供たちのお話。

寿命を待たずして命が尽きてしまう『自殺者』を守るために天の世界からやってくる純粋無垢な『天使』との出会いによって、1人の自殺志願者の孤独が色を変えてゆく物語。

高校２年生の花城あかりは死神の女の子。高校生のころに自殺。亡くなってからは天国にも地獄にも行けずに死神となり、働いている。ある日、そんなアカリのもとに一件の仕事が入る。それは同い…

【短編2本立て】 　母が自殺した。……どうして？ 　その真相を、聞きにいこう――あ、でも俺が死んでからね。 ――「50年後に質問を。」 　通り魔なんかよりもよほど危険な男がい…

「この程度のアリバイ工作で警察を騙せると思った木下社長も、大甘だね」 傍らに座る可不可に言うともなく言うと、 「しょせん欲に駆られて、じぶんに都合よく考えた殺人計画など、砂上の・…

《家事代行》を営むふたり、クラミとサワギリは、死体の始末から人の始末まであらゆる仕事に大忙し。 ある議員秘書を溶かした夜、焼き肉を食べていると、顔馴染みの店主が最近いい化粧水に出…

ふと目が覚めると、見知らぬ白髪交じりの男が見下ろしていた。 「お気づきの様ですね、月本逞真様」 男は俺の名前を云った。 辺りを見渡すが、場所も見覚えがない。ベッドの上らしい躰は…

ある男が自殺した。 その魂は生前の行いを裁かれるために閻魔の元へと行くのだが……

幼馴染を自殺で亡くして以来、無気力に日々を過ごす大学生・夕陽有里。連敗続きの就職活動の末、ある一社の内定を得る。株式会社バーチャルヘヴン。『死者との出会いをお届けします』と謳い、…

生きることに疲れてしまったから。 これ以上生きていても、意味がないと思ったから。 そんなありふれて、ちっぽけで、とてつもなく重大な理由で自殺した少年たちが、天国と地獄の狭間で希望…

気が付けばあたしは蝶を追いかけて歩いていた 今まで見た事のない、青くて綺麗なその蝶は まっすぐにあたしを導いた 田舎の駅舎 真っ黒な列車 見知らぬ乗客たち …

彼は取り柄のない見窄らしい中年男性だった、そんな彼がある日初めての恋を知り、そして絶望する。 　こんな世界...彼は勇気を履き違え自殺に至るのだがそんな彼を待っていたのは天国では…