「終点 短編」を含む小説

家族や友人、学校、職場の関係者に知られず、日帰りで旅に出る人達の出会いを描いた連作短編集です。 （各編あらすじ） 【敦賀編】 東京に住む会社員・石和瑞樹は仕事の休日に乗った北陸…

男は仕事の都合で故郷へ向けた夜汽車に乗り込む。そこで出会ったのは、男と同じ出身を持ち、どこか懐かしさを感じる女だった。 2人を乗せ、楽しげな会話と共に夜汽車は進む。2人の終点は…

彼との再会はほんの偶然で本来ありえない出来事だった。 この再会に不可欠な要素を上げれば幾らでもあった。 だから、　転学した彼に名前を呼ばれた時は心底驚いたのだ。

生きる目的や目標、守るべきものがなければ、人は簡単に腐りゆくもの。

会社をやめることにした主人公、酒の酔いから醒めるといつも乗っている電車とはどこか違う雰囲気の電車に乗っていることに気が付く。終点で降りた主人公は、そこで電車好きの不思議な少年と出…

何事もなく、同じ鉄路をゆく。 特に変哲のない日々を送る鉱山鉄道機関士は、鉱山労働者しか利用しない終点駅で、学生服を着た女の子を見つける。奇妙には思ったものの、彼女は毎日列車に乗り…

不思議なことに、電車に乗ってきた少女は、過去の自分であった。果たして目的を見失わずに、終点まで辿り着けるのか。

会社員の谷川成麿は、仕事の残業終わりに乗ってはいけないバスに乗り込んでしまった。 そう、行き先が……のバスに。

会社帰り、疲れていた俺はうっかり寝過ごしてしまう。 そうだ、いっそこのまま終点まで乗ってみるか。 着いた街にいたのは、夜の海岸に座り込む若い女性だった。 エブリスタにも投稿し…

列車で寝過ごしてしまった〈私〉は車掌の反対を押し切り、終点駅に降り着く。しかし町は異臭が漂い、汚物が放置され、暴力と性交ばかりの『醜悪の町』だった。町を囚人のように連れ回され、自…

ボーイズラブですが、男女要素もちらっとあるので注意してください。短め。

「好きなタイプ？そうね……わたし、マッチョな人が好きかな」 この一言が、3人の男たちの運命を狂わせた。わずか3か月の期間に繰り広げられる駆け引きの末に、果たして彼女は誰の手に落ち…

「……ねえ、親には今夜は真紀の家に泊まって来るって言ってるの。だから……」。この言葉で始まった彼女との深夜のお散歩デート。目的地は、もちろん自分の住むアパート。無論、やることは一…

　だいちは、乗った覚えもない、全く知らない蒸気機関車の中で目を覚ました。不気味な雰囲気で、あたたかみもなく、乗客もおかしな人ばかり。そして、意味が分からず困惑しているだいちの前に…

駅には色んな列車が来る、その中でも人気なのは、やはり「流行りの列車」だ

ある天文マニアが見つけたその1つの隕石は地球に深く突き刺さり、３日後に滅びをもたらす予定だった。けれどもそんなことにはならなくて、少しだけ猶予が生まれた。 ほんの少しだけ。 －…

地下鉄の終点で寝過ごした俺は、真っ暗な回送電車の中で目を覚ました。 乗っているのは俺だけではなく、車両の中は気配のない乗客たちでひしめき合っている。 回送電車に人が乗っているはず…

男前ホスト×美中年バス運転士 恵まれた容姿にありながら、寡黙過ぎる性格ゆえ独り身だった蓮村は、とある乗客が気になっていた。 始発、眠り付く繁華街で乗車し…山奥の終点で下車する…

「ママが殺されたの」 あれはわたしたちが高校生で、夏休みが終わる直前で、雨が降っていて、まだ時計の針が夜と朝の狭間で遊んでいた頃――わたしはマユとふたりで眠気が張りついた街の中…