「猫 少し不思議」を含む小説

若き官僚である遠藤は残業帰りの夜、人語を話す茶トラの猫と出会う。 それは故郷の親友・アチョーだった。アチョーは文学を志し何年も奮闘するが、上手くいかずとうとう頭がパーンして猫にな…

※KADOKAWA刊「5分で読書　驚愕のミライ」に収録されています。 書籍版は若い読者向けにわかりやすく改稿したものになります。 https://www.kadokawa.co.…

🐾もちゃぷきんと、ちいさな世界。 猫が旅する読み切り連作、やさしい世界。 世界を旅する猫、もちゃぷきん。 風の匂いに誘われて、今日もどこかの町へ足を運ぶ。 出会うのは、人の笑顔…

春のはじまり、ユミはお気に入りのホームズ帽をかぶって、 相棒の猫・エリと小さな探検に出かける。 冒険小説にあこがれて始めた“探偵ごっこ”のつもりだったが、 思いがけない「拾いもの…

亡くなった祖母の京都の染め糸屋をついだ麻琴（まこと）は、ピンチだった。 常連客は高齢でどんどん店からはなれていく、おのずと店の売上は右肩下がり。 東京の母からは、店をやめて帰…

ある日の真夜中、寝ていたあかねは飼い猫のパチモンに起こされる。 またいつものいたずらかとパチモンを捕まえ、再び眠りに着こうとするあかねに、突然パチモンが呼びかける。 「真っ暗だけ…

　大人になると一年はあっという間だが十五歳くらいまでの一年間というものは途方もない歳月に思える。 　かつて十五歳だった四人の兄妹が語るそれは、誰にも気付かれない奇跡だった。 　…

人間関係のトラブルにより心を閉ざした高校2年生・小谷野柚葉は、 都会の生活から逃げるように、田舎に住む祖母のもとへと引っ越す。 その町で出会ったのは、場違いな洋風の店『ル・リア…

黒猫の夢を見る。 優しい旦那と過ごした妊娠期間に繰り返し見るその夢は、何を暗示していたのか。 少し不思議な、家族の物語。 1000文字程度なので、1分ほどで読めます。

レトロな雰囲気を残す、とある街の隅にそのお店はある。 大正浪漫の匂いを残した小さな喫茶店。看板メニューの林檎のパフェーと、幸運を呼ぶと噂の黒猫がいるらしい。 そんな少し不思議で…

東京での日々に疲れ果て、心を空っぽにしてしまった水無月栞。彼女が逃げるようにたどり着いたのは、亡き祖母が営んでいた田舎町の古書店『時と葉』。そこは、本を求める「人ならざるもの」た…

ただ、あの感覚をもう一度味わいたかった。 一駅乗り過ごしたときの、あの時空を跳ぶようなワクワクを。 だからわたしは、昨夜寝不足になって、今日、わざとバスに乗った。 クロはいつも通…

ぼくはマロウ。 おまもり屋のカタコタさんと、緑深い一軒家で暮らしている。 カタコタさんの店には世界中から集めたおまもりがずらりと並んでいて、誰のどんな想いにも、ぴったり合うおまも…

「このタルトを私が食べるか、食べないか。それだけで未来は変わりうるのよ」 1000年後の未来から派遣された「時空監察官シズカ」は秘密裏に活動を開始した。300年後に起こるかもしれ…

これは、幼稚園年長さんの時のひかるくんのクリスマスのお話。 朝目覚めても、そこにプレゼントはありませんでした。 姉のあかりちゃんと一緒に、バタバタとおばあちゃんの家に預けられる…

いつも通り帰宅していた俺に声をかけてきた一匹の黒猫 しかしその猫には古い伝承があり… ちょっぴり不思議なとある一家のお話

日常と非日常が隣り合い混ざり合う町。 なんにも起きなくてなんでも起こる田舎町。 そんな町で起こる「私」の日常。 ※一話完結型の短編連作小説ですので、気になったタイトルからお読み…

小学生のニナちゃんが住む街にはある都市伝説があった。 「駄菓子屋のミケ猫は化け猫だ」 毎日のんびりお昼寝しているだけのミケ猫がそう言われる理由とは…。 ほのぼの日常の中に…

ヒーローがいる。怪獣がいる。ロボがいる。猫が喋る。 ちょっと不思議な広い町。 何気ない日常を過ごしていた十村はじめは、ある日突然怪しげな人物に出会う。 そこで知った、空想を現実…

閑静な住宅街の一角にある優しいカフェ「クロスロード」。マリとコウスケが営むそのカフェにゆずはやってきた。