概要
国破れて山河あり……夢破れてニャンになる
若き官僚である遠藤は残業帰りの夜、人語を話す茶トラの猫と出会う。
それは故郷の親友・アチョーだった。アチョーは文学を志し何年も奮闘するが、上手くいかずとうとう頭がパーンして猫になってしまったのだった。
人のいい遠藤は、アチョーに頼まれて共に暮らし始めるが…?
※ある意味ドリーム小説
※元ネタは中島敦「山月記」
それは故郷の親友・アチョーだった。アチョーは文学を志し何年も奮闘するが、上手くいかずとうとう頭がパーンして猫になってしまったのだった。
人のいい遠藤は、アチョーに頼まれて共に暮らし始めるが…?
※ある意味ドリーム小説
※元ネタは中島敦「山月記」
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!その猫は臆病な自尊心と尊大な羞恥心を抱える
現代を生きる官僚の遠藤は激務からの帰宅途中、言葉を喋る獣に出会う。その獣の声がかつての友人にそっくりだと気づいた遠藤は思わず叫んでしまう
「待って。その声は、ズッ友、アチョーじゃない?」と。
……どこかで聞いたようなあらすじで、どこかで聞いたようなセリフであるが、本作の場合、遠藤の親友であるアチョー(あだな)がなってしまった獣は虎ではなくて茶トラの猫であった。
そうして元ネタ同様、久々の再会をきっかけに始まるアチョーの過去話。まあ夢破れて気が付けば動物になっていたというアレである。しかしここからが元ネタとは少々違ってくる。行く当てのないアチョーは遠藤に自分を飼ってくれと頼み、人の良…続きを読む