「桜桃」を含む小説

春宮桜桃（はるみや さくらんぼ）はごく普通の女の子だが1つだけ悩みがある。 それは自分の名前―。桜桃はこの名前で呼ばれる事に不満が膨らむばかりの日々を過ごしていた。 ある日、友人…

　羨ましかったんだ。 　灯ってさえいれば、凛々しくなるはずの目が。 　若草と老草色が交互に配色されて大きく波打つ前髪の裏にある、人を呪いそうな目つきの俺にとっては…

玉川上水であの人に出会う話

平和な現代。だがその裏に闇が暗躍する。 30歳を迎えた清らかな肉体を持つ男は魔法を身につけるという世界の秘密。 魔法を身に付けた童貞たちが犯罪を犯し、それを裁く秘密組織がある。…

　――私立桜桃（おうとう）学園高等部に加嶋玲子（かしま・れいこ）があがってきたとき、既に彼女は男子学生の話題の中心にいた。 　いや、中等部時代を含めれば男子に限らず、中等・高等部…

こちらは、桜桃が書いた作品に出て来る登場人物のサイドストーリーです。 暗い過去が多いですが、必ずハッピーエンドとなります。 本編は全て、カクヨム内に作品があります。少しでも気に…

6月19日、河合奈緒美（かわいなおみ）は桜桃忌の後、亡くなってしまった親友、中谷治子（なかたにはるこ）の墓を訪れていた。 本が好きだった親友のために持ってきた1冊の詩集を読みなが…

プルーヴィシティ。通称を『雨の街』で、ウーとテリィの二人は探偵稼業のかたわら『狩り』を行っていた。 眼帯の中年男ウー。メカクレの青年テリィ。 二人にはそれそれに、『狩り』を行う『…

平和な現代。だがその裏に闇が暗躍する。 30代を迎えた清らかな肉体を持つ男は魔法を身に着けるという世界の闇。暗躍する童貞たちを束ねた闇の組織DTと、それを迎え撃つは同じく魔法を…

※　この作品は太宰治著「グッド・バイ」・「桜桃」より一部台詞を引用させていただいております。

家族の幸福を願いながら、自らの手で崩壊させる苦悩を描き、命日の由来にもなった作品。 角川文庫『人間失格』所収。

4歳の誕生祝いの席、太宰治を水死体の人として知った「私」。 親が故人となり、実家がなくなる時、それを思い出しながら郷里に流れる玉川上水を訪れる。 変わり続ける街に故郷の縁を探すが…

主人公の田所竜斗は長年思いを寄せ続けている幼なじみの佐藤美織に告白を決意した。 　「毎朝、僕に味噌汁を作ってください」 　定番のセリフではあるが料理が得意でいつもご馳走してく…

　第一級の犯罪者や敵国の諜報員を殺す、国の公安職、暗殺者。コードネーム【愛国者】（パトリオット）はチームのリーダーから、ある仕事を任せられる。そのさなか、ある少女との出会いによっ…

かの文豪ーー太宰治先生が猫に生まれ変わっちゃってかつての師匠に飼われてるの良いかもしれない…という妄想の元書いたものです。 桜桃忌に合わせてお試しで書いたので、超短編になります。…

運命の色は何色か…… 感情の色が視える男子高校生の水篠葵は高校二年の春、唯一色が視えないクラスメイトの星月渚と出会う。 ある雨の日の帰り道。偶然にも帰り道が一緒だと分かった葵…

幼いころ父は海外に消え、そして母は死んだ。 そんな親は、半導体――コンピュータを作っている技術者だった。 高校二年生に進級した春の日、隣の家に住み、同じ学校に通う幼馴染の早瀬蒼…

都立八津ヶ崎高校の屋上より二人の生徒、水原桜、門倉桃慈が落下した。 いじめを苦にした心中と思われたこの事件を、刑事の三枝大樹とフリージャーナリストの楢井崎圭が調査をしていくと、そ…

2021年桜桃忌から始めました、とある太宰治好きの気ままな戯言でございます。