山窩の民にとって定住とは自分の家の周りの話であって、商う相手を定める話ではない。 山そのものが、豊かな大きな彼らの領域だが、家がないわけではない。 余人を顧みるわずらわしさもなくゆっくりと空気が動く。 実に素晴らしい。