「木霊」を含む小説

彼はある時、夏椿の樹を見つける。その木の下には少女がおり、町を見続けていた。彼女は人ではなく、木霊。夏椿の木霊らしい。その彼女が町を見続けている理由を彼が知っていくお話。 ※他…

僕は四歳のとき山で道に迷い、大きなクスノキに棲む木霊（こだま）と出会った。 こだまは、そのまま山を離れ、僕の家の庭にあるクスノキに棲みついた。 子どもの姿をした木霊と僕は、友だち…

とりあえず、妖精の置物は家に飾ってあるけど、実物は見たことないなぁ〜でも、実際、子供のころ見たことがあるっていう人もいるしなぁ〜 皆さんは見たことがありますか？

　サイバー・ジャンクシティにもシンフォニック・エラーが木霊する。シンフォニック・エラー。誰もが耳を抑え、口を閉ざし、震え上がる言葉だった。 　 　街角のこじんまりとした料理屋で、…

わけあってボロアパートで悠々自適な日々を送っている学生、伽藍木霊（がらんこだま）の目の前に現れたのは、どこか妖しい雰囲気の美少女。まだ名前も知らない彼女曰く、ここでメイドをしたい…

都市伝説として語られる復讐代行サービス『INTIKAM（インティカム）』傷ついた少女たちの声に応え、夜の闇に正義の銃声が木霊する。 百合色の女性たちが活躍するちょっとダークで、ち…

日本のどこにでも在る、田舎町。人々の、これまた有り触れた日常の中に、徐々に非日常が入り込む。いや、遠い昔から潜んでいたというべきか…。どこかで鳥の鳴き声か人の叫び声かもつかない金…

狂気の王が犯した冒涜の行為により闇に沈んだダファネア王国。 紺碧の王都は闇の王に取り憑かれ漆黒の死都と化した。 それを救わんと立ち上がったのは、運命の旅路をともにする四人。 …

ボクってば【凌辱】されるのがデフォなの？ 　お見合いをして婚約した少年・蒼屋キョウ。相手は裕福な年上の女性・喜多村マキナだった。 『身売り婚』──多額の負債を解消する手段として…

＜完結済み＞ 港町に住むぽっちゃり体形でぷるるん頬っぺの少年ジェサーレは弱虫だった。家族が好きだった。近所の犬が好きだった。この町のことが好きだった。 けれど少年は、ある出来事に…

電車の行ってしまった駅のホームには、私一人だけ。 自販機の稼働する音だけが、あたりに響いている。 そこに訪れるのは、一対の異形。 いずれ、シリーズ化しようとしてた短編です。：…

フラク・レムナス――異形との戦いで命を落とし、女性の姿で蘇った元少年。 フラクは古代文明の地下遺跡に単独で潜り、伝説の『神剣』を発見。 【さぁ、ワタシを手に取って――】 神剣か…

　植物の心を感じ取ることができる能力を持つ京千尋(かなどめちひろ)は、元許嫁によって仕事も家も奪われ、鉢植え売りをしていた。そんな彼女が再会したのは、大切な桜の木を再生し自分の心…

零和五年。 表向きは大手芸能事務所のCEOであり、同時に日本最大の反社会的勢力の長である乾木霊という女がいる。 彼女は一人の男と対峙する。男は乾木霊にとっての創造主であった。 来…

深い深い森の奥深く、そこは迷いの森と呼ばれており立ち入ることはおろか、入ったものは、2度と戻って来られないと言われる場所 神獣が住むと言われるフルアの森 そこに住んでいる森の木霊…

　あやかしを討伐して暮らす生業をしている少女、静麗は師匠泰然（タイラン）より命令を受ける。 　結界を張っていたはずの後宮で、女官が一人あやかしに殺された。たった一つ侵入する術があ…

教室でめくった雑誌の表紙、それは流行の都市伝説がまとめられていた。少年らは好奇心で儀式を行い、出られない部屋とかした教室からの脱出を試みるため、試練に挑む。不気味な洋館を探索する…

―――かつて剣と魔法のファンタジーの世界であったであろう異世界。 　糸屋の女郎蜘蛛の一人娘である「私」はある日家を訪ねて来た青年によって人生を一変する機会に出会う。そしてそれは、…

オカルトVS科学！　非科学的な謎を科学の光が照らす時、日常は容赦なく裏返る。旅と怪奇の超刺激的・現代SFミステリー！ ■■■ 　金髪の薬学者、小暮樹里。米国帰りの犯罪心理学者…

赤い星が落ちてきて、少女の何のことは無い日常は呆気なく崩れ去った。 建物には亀裂が入り、崩壊していく。瓦礫の中を進んでいる時、赤ん坊の泣き声を聞いた少女は、赤ん坊の元に一歩を踏み…