「斎宮」を含む小説

過労死で父を失った少女が、葬儀社〈斎宮〉を訪れる。 涙に応じて動くのは、黒衣の女神・斎宮華蓮。 都市の闇に潜む権力者に、銀糸が静かに走る――。 これは、少女の祈りに応える断絶譚。

陰陽師学園に、ひとりの少女がスカウトされた。 名前は斎宮透花。天真爛漫でちょっと天然、だけど怪異を吸収して妖石に変えられる唯一無二の体質を持つ。 討伐した妖石を売りまくり、食べる…

異世界から帰還した者たちを待っていたのは、安堵ではなく恐怖だった。 東京郊外に突如現れた霧の壁――通称〈帰還不能区域ヒギリ〉。 内部では時間と空間が歪み、異世界の遺跡と日本の街並…

　遥か昔に失われた扉を捜せと伊勢に追いやられた少女たち。 　新幹線の中で行き倒れていた陰陽師を拾うが――。

人間界は、神々が去って久しい。だが人々は“信仰アルゴリズム”によって運命を最適化し続けていた。 神の言葉は失われたが、AIたちが遺された神託を解析し、それを“確率化された神意”と…

　全５６話 前斎宮であるわたし。 香宮に降りかかった神罰。 それは、夜の間だけ男の子の身体になってしまうこと。 次期東宮との婚姻話！？ こんな身体で結婚なんてできるわけがないじ…

斎宮椥辻には、血の繋がらない姉がいる。 花の高校二年生、十六歳の波羅場囀子。異常な家庭環境から逃げてきた彼女を匿って早一年。 穏やかな日常は、突然壊れた。囀子の異常な発熱と手首に…

平安時代の斎宮・神楽が恋したのは、 隼の妖《あやかし》・疾風《はやて》。 しかし… 斎宮は神様に仕える身分である為、 恋をするなど決して許されない。

平安時代。 鶯(うぐいす)は斎王(さいおう)に仕える白拍子(しらびょうし)だったが、鬼に追われて京の都に逃げてきた。 鬼に襲われたところを謎の陰陽師・黒緋(くろあけ)に助けられる…

　暑い夏の日、「斎宮調整池」という言葉が頭から離れなくなった。 　その正体を調べるべく、私はそこへ向かう。 　そこで待っていたもの、その答えとは―― 　SARF×カクヨム 短編…

時は桐壺帝の御代。 先帝の皇女として生を受けた幼い女四の宮は前世の記憶を取り戻す。 元女子プロレスラーだったクリムゾン一花（リングネーム。本名は藤沢　愛美）という日本人として生き…

出来事と起こった年を丸暗記して歴史はつまらないと思った方たちと、ロマンと謎を求めて歴史が大好きな方たちへ。 奈良時代後期から平安時代初期までの日本史を、「続日本紀」を参考にして…

〈pixiv、百合文芸4に参加した作品になります〉 　幼い頃から勤めていた斎宮を母の急逝により、退下することになった綏子であったが、今度は父の言いつけ通り、後宮に入内することにな…

天宮聡は龍神祭の斎宮に選ばれた。形式だけの龍神の花嫁だった筈なのに、青龍、赤龍、白龍、黒龍が現れて、聡は黄龍だと宣言する。黄龍は龍の花嫁なのだ。 問題は、天宮聡は男と結婚する気が…

｢お腹、空いた｣ お昼時間前最後の講義で斎宮紫宇(いつき しう)は思った。 ｢なら、あげる！キャンディー、はい。｣ 思っていただけだったが想いは漏れていたようだった。 気付かぬう…

都内の女学院に通う『私』、斎宮は、帰路の駅で密かに思いを寄せる先輩を見かけて声を掛ける。しかしながら、その様子はどこかおかしく──

古事記異伝の二つ目はヤマトタケルノミコトの話です。小碓と言う名であった彼がなぜ倭建と名乗るようになったか、それを叔母であり二人目の伊勢斎宮となった倭比売命との運命から書き下ろしま…

　2019年７月25日・木曜、直径約130mの小惑星が地球に衝突した。アメリカの天文学者が、時速８万6000kmで接近する小惑星を観測したのは、前日の24日であり、気付いた時は既…

　2度目の失恋に打ちのめされた僕はふと初恋の斎宮キミカを思い浮かべてカーペットに名前を書く。手慰みに星形でその文字を囲っていると描いた線が唐突に光り始める。光の中から現れたのは他…

　卜占と陰謀により斎王となった成子(なりこ)は、清らかであるべき斎宮に悪霊が蔓延っていることに驚く。 　成子は、夜な夜な訪れる霊のせいで、おちおち寝てもいられない。 　警護の…