月明かり
@Iroha0103
第1話 序章
揺らいでいく…
朧気に記憶に残る愛しき人の記憶が
月明かりに照らされた事で…
揺らいでいく…。
神楽「私は、
何の為に生きているのだろうか?」
神楽は今上天皇である宮津帝の長女で
斎王として伊勢へと下向する道の途中でありました。
元々、神楽と言うのは…
舞や雅な世界を好んでいた母親である官女・
宮津帝「此度、斎王となったからには名前を神楽ではなく麗子と言う名前へ改めよと陰陽師の沙汰があった故、その通り改めよ…」
宮津帝は占いや呪いなどの類いに恐れ怯えていた事もあり早い話が陰陽師の言いなりでございました。
神楽「ゆり、
麗子なんて名前、気に入らないの…」
神楽は朝廷と父帝に叱られない場所では元の名前である神楽を名乗っていました。
ゆり「陰陽師が名付けた名前で、
陛下に加護がある名前だそうですよ?陛下の御世が永久に続きますように…と願いが込められているそうです。」
陛下の御世…と言われても神楽には、
どうでも良いものでした。
神楽「自分の世が続いたら子どもの気持ちなんて…子どもの思いなんて…無視しても良いのかしら?まぁ、父上は父ではなく帝だし…月の上にいるような存在ではありますから…」
月明かり @Iroha0103
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。月明かりの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
近況ノート
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます