「押し花」を含む小説

「オレが大きくなったら、きっとハルカをおよめさんにするよ」 いつも一緒に遊んでいた幼馴染みの男の子からの思わぬ言葉。でも、ある日彼は遠くの町へと引っ越すことになる。その際に「ハ…

思い出したくなかった。でも思い出してしまった。 部屋の掃除をしていたとき、卒業アルバムに一枚の便箋が挟まれていることを知る。 そこに貼られていた押し花。 白い宿根草。クリスマスロ…

二学期も終わりに近づいてきたある日から、１週間ごとに麻里の靴箱に押し花の栞が入れられるようになった。 最初は幼馴染で花屋の康太が入れているのかと思ったけど、どうやら康太ではないら…

公爵令息シュヴァリエ・アクナイトはある日、毒にあたり生死を彷徨い、唐突に前世を思い出す。自分がゲームの悪役令息に生まれ変わったことに気づいたシュヴァリエは思った。 「公爵家の力を…

私の気持ちはどこまでもどこまでも一方通行で辛いんだ。何も変わらないって気付けたのに分かったのにどうして私じゃないんだろう。 あぁ、お願いだから振り向いてよ。

原作 wata_6140 とある事件をきっかけに雪乃下透の心は深く閉ざされた。周りと距離を置き、過去に囚われていた。 しかし、雪乃下透はこのままではいけないと過去と事件に決別…

家から追い出された春のはじめ、あたしはきれいな年上の女性に拾われた。 追記）2023年1月5日、加筆修正しました。

ニートの主人公は異世界で無双することもなく ただただ家で暇と時間を食いつぶしていた。 そんなるとき、新しく始めたお仕事はイメージ辞書の更新作業？ ↓前回の投稿↓ 『虹色のユ…

ありとあらゆるものを破壊し尽くした終末戦争後、 あてもなく歩いていた主人公はついに一つの町へたどり着く そこでは幻覚ガスにより誰もが幸せそうにしていた。 ↓前回の投稿↓ 『…

古書店の男は言った「そりゃ掘り出し物だ…」

近所の銭湯に通うことで日々を生きながらえている私はある日、身体に押し花を持つ女の子と出会う。彼女の消えない模様たちに指を這わせながら、どうかここにいてほしい、と願うけれど。 …

詩集

一日一首ずつ、一週間ぶんの短歌をまとめました。 5首目の「薔薇」は、サン＝テグジュペリ『星の王子さま』を踏まえた読み方もできます。 6首目の「水影」とはふつう水面に映ったもの…

ジェスターとクレナの、出会いの話。 （先に紡ぎ花を読むことをおすすめします）

　あの日から、僕の時間は止まったままだった—―。 　16歳の誕生日。ケーキを買った帰りに交通事故にあい、両親を失い、全く笑えなくなった僕。 　入院先の病院で知り合った朝倉弥生は、…

チョコレートを募る部活動の或る一日。 登場人物 庇（ひさし・部長）：成績は学年で15番目、出席番号は23番 吉巻（よしまき・副部長）：歴史は苦手、押し花の収集が趣味 日常のひ…

各話、独立したエピソードの短編集。 2016年に試作したもの、あるいは短編として他所で公開したものです。 一「ラストオーダー」 　地下酒場のホールに立つあの子に、私は恋をした。…