押し花
望月(もちつき)
押し花
枯れていく花を悲しむ自分に
咲く罪悪感
死と老化の道筋を
押し花にしたいと思う神さまは
薄らいだ子どもに切り取られた
メメントモリは
右から左に流れていくBGM
私の耳は馬
そういう間にも
枯れていく
私も
枯れていく
枯れ木になったら
蒸発して
空気になって
雲に浮かんで
雫の
地面へ
涙と一緒に流れていって
行ってらっしゃい
私も
地球に帰ります
押し花 望月(もちつき) @komochizuki
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます