2016年のごく短い小説

各話、独立したエピソードの短編集。
2016年に試作したもの、あるいは短編として他所で公開したものです。

一「ラストオーダー」
　地下酒場のホールに立つあの子に、私は恋をした。
－「電話を待つということ」
　いつの時代も電話を待つというのは楽ではない。
－「本に挟んで忘れた押し花」
　思い出はいつもそこで止まったまま……。
－「ドライブ」
　カーラジオのチューニングをひねってお気に入りを選曲すると……。
－「夜汽車」
　私と彼の旅立ちの物語。
－「旅行者」
　クランクを回し、エンジンが初動の煙を上げる。
－「富豪とストーブ」
　笑えるものでなければ人に非ず！
－「聖なる墓堀り」
　その神聖さが失われようとしていた。

※掲載作品には「てきすとぽい」競作作品、「なんなの」応募作も含まれます。
　権利上問題のない転載になります。