「悪 穢れ」を含む小説

心の中でずっと勝手にお高く止まらせていたそれは、後腐れでしかありませんでした。尊んでいたはずの価値、喪失につきまとうステータス。すべてが穢れた優越感ばかりを生む一つの枷で。胸糞悪…

絶対たる力を持つ戦人“騎士”こそが、至尊の座より祝福されし、箱庭の王国。 勇猛に、荘厳に、そして絢爛に。 綺羅星に輝く戦舞台は、――地を這う弱者の嘆きに満ちていた。 嘆きはいつ…

【 あらすじ 】 　江戸のような街並みの幽世。そこは、妖や人ならざる者たちが人間のように生活している不思議なセカイ。 そんな幽世に存在する妖たちを、守る者たちがいた。 　現…

【冒険の果てにある宝箱、その中身を考え作文しなさい】 いつか出された課題。それを思い出し、つい巡らせてしまった思考をそのまま書き記す。ただそれだけの絵空事。

第1回カクヨム短歌・俳句コンテスト　二十首連作部門投稿作品 それを悪と知らず微笑むことしかできない人

裏切り者は、きっと許しも知らない少年だったのだろう。 なにも知らないから奪われる。 知っているから奪い取る。 無知への罰と、知恵の暴虐。 穢れのはじまりは、そう。 救世主は剣を許…

診断メーカーにて出されたお題「刃物」「悪趣味」「猫も杓子も」をもとに書きました。大好きなアイドルを崇拝し、盲目になっている女子高生由梨。彼のためにお金を稼ごうとバイトに向かってい…

『穢れし少年の吸血記』の外伝です。 読まなくても本編理解に悪影響はない上に、本編を読まずにいきなり外伝を読んでも大丈夫なようにしています。

　魔法を扱う異端を、穢れの意を込めて「魔導士」と呼ぶ世界。魔力を嗅ぎ取ることができる青年リュートはその能力を買われ、旅芸人ダレンの一座に道案内として編入される。正体不明のダレン一…

「儂は認めんぞっ！　聖王の血を引くお前が、穢れた魔族の娘と結婚するなどっ！」 「認めてくれなんて言った憶えはない！　僕達は結婚すると、伝えに来ただけだっ！」 　父であり王でもあ…

神はかつて天界・下界・魔界の3つにこの世を分けた。この世界はあまりにも残酷で理不尽なのである。 何が正しいのか、何が善か、真実は最初から用意されている。 誰も本当の真実など見よう…

　生まれついての悪が居る。 　それは｜死と破滅《おわり》を振りまく災厄の存在。息をするように他人をおとしめ、その事にこの上ない快楽を感じる汚物のような存在だ。 　彼女の名はアム…

共に旅を続けていた仲間たちと喧嘩別れを起こし、最後まで付き添ってくれた仲間も行方不明――最悪の状況の中でも挫けることなくたった1人で最後の戦いに挑んだ、穢れなき純白のビキニアーマ…