概要
責務を果たせ。其の罪過、全てに懸けて。
絶対たる力を持つ戦人“騎士”こそが、至尊の座より祝福されし、箱庭の王国。
勇猛に、荘厳に、そして絢爛に。
綺羅星に輝く戦舞台は、――地を這う弱者の嘆きに満ちていた。
嘆きはいつしか、呪いを生み、呪いは諸人を蝕み、やがて世界を穢す。
語られる者。騎士にあらぬ者。傭兵の長、名をジョンという。
恐るべき“怪物”を従え、数多の“兵”を束ね、“処刑人”への愛を誓う。
其は、身に刻まれた/呪いに/祝福に/罪に/かけて、絶対へと挑む。
穢れた手でも為すべきを。
残された、たった一つの責務を果たさんがため。
願わくば、この穢れた獣に、相応しい末路のあらんことを。
其の終わりを見届ける、少年少女の未踏の先を照らさんがために。
勇猛に、荘厳に、そして絢爛に。
綺羅星に輝く戦舞台は、――地を這う弱者の嘆きに満ちていた。
嘆きはいつしか、呪いを生み、呪いは諸人を蝕み、やがて世界を穢す。
語られる者。騎士にあらぬ者。傭兵の長、名をジョンという。
恐るべき“怪物”を従え、数多の“兵”を束ね、“処刑人”への愛を誓う。
其は、身に刻まれた/呪いに/祝福に/罪に/かけて、絶対へと挑む。
穢れた手でも為すべきを。
残された、たった一つの責務を果たさんがため。
願わくば、この穢れた獣に、相応しい末路のあらんことを。
其の終わりを見届ける、少年少女の未踏の先を照らさんがために。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!丁寧で残酷。怖くて楽しい。読みやすさと読み応えの同居。贅沢すぎる
間違いなく名作。少なくとも私は大好きです。
でも私の語彙で表現するとどうしても安っぽくなるのが歯がゆいところです。
他の方のレビューやコメントでも散々言及されていますが、ダークファンタジーはこうであってほしいよな!というのを体現してくれています。
謎多く闇を感じるキャラクター、残酷でリアルな戦闘シーンと世界観、胸に突き刺さる人々の嘆きや苦しみ。
それでいて、読んでいてストレスは少ないです。なぜなら分かりやすくて面白いから。
もちろん、ファンタジーならではの非現実感や、ちょっとクスッとできる描写も忘れません。
贅沢セットすぎる。
敢えて言うなら、物語の進捗や展開が早いことを求めている人に…続きを読む - ★★★ Excellent!!!猟奇的で狂気的な復讐の物語。
ダークファンタジーとは斯くあれ。それを体現したかのような情け容赦ない世界観に脱帽せざるを得ない。特にひとりのキャラクターの魅力について語りたいと思う。
世に跋扈する悪意や理不尽に抗うわけでもなく、受け入れた上で欺瞞の正義を振り翳す主人公と呼ぶべき青年ジョン。怪物を束ねる長たる彼の所業には吐気を催す邪悪さがありながらも、語る理屈は反駁の余地なく正しい。
人を選ぶかもしれないが、私はこのようなキャラクターは大がつくほど好物です。頭の捻子が外れた、常人には理解が及ばぬぶっとんだ思考の持ち主。それだけで魅力がある。まだ彼の全貌は明らかになっていないが、これから待ち受ける物語の先で彼がどのような結末を…続きを読む