物語の舞台となる幽世。その一日中薄暗い江戸の街並みを思わせる描写に、作者様の筆力もあってどんどん引き込まれます。そこで仲良く(?)町人たちの困りごとや物の怪退治をする個性豊かなイケメンと美少女の4人組。
それだけでも面白い設定なのに、お話は現代と過去が複雑に絡み合った謎解きも並行していくという、おもしろい仕掛けにもなっています。読み進めるほどに、読者は「ああ、そうだったのか!」と感嘆してしまうことでしょう。
個人的には、いろいろと出てくる物の怪が、怖かったり可愛らしかったりと活き活きしているところが好きでした。終わり方にも何やら含みがあって、もしかしたら続編があるのかもと期待しています。
不運体質の主人公、鷹羽平良(たかばたいら)。
何事にも不運な体質がついて回って、事あるごとに何かが起こる。
そんな彼がある日突然異世界へと迷い込んでしまう。
行き着いた先は江戸時代の街並みにも似た場所。
しかもコスプレの如く行き交う人たちは、妖怪や人ならざるそれの格好で歩いている。
目を疑うことは当然だろう。というか、異世界転移したとも気が付かずに、彷徨うことになりそうだったが、たまたま通りかかった眼帯の美少女に助けてもらえることに……?
始まりからしてドキドキするような展開。
行き着いた幽世の世界で、平良は得意の家事と特殊能力を使って意外と上手く溶け込むが……不運体質も異世界に来てまでついて回って大忙し!
時に軽快に。時には重いストーリーで進むストーリーは見応え抜群です。
ブロマンスとあって、他にも魅力的なキャラクターも多数おり、目が離せません。
オススメです。
不運体質の主人公は、異世界に迷い込みます。
その世界にいるのは妖怪ばかりで、街並みは時代劇のセットのよう。
とまどう主人公は美しい少年と出会い、彼のもとで仕事をすることになって……
主人公はまわりの人たちと一緒に万事屋「華鏡堂」に持ち込まれる事件に取り組みます。
登場するキャラたちは、それぞれ不思議な力を持ってるのですが、主人公にも不運以外に特技があってビックリ\(◎o◎)/!
しかも主人公の不運体質はキャラ付けだと思っていたんですが、しっかりと不運の理由が伏線回収される展開に!!この展開には大満足でした(●´ω`●)♪
万事屋に持ち込まれる事件を解決するだけじゃない。深いストーリーも楽しめますよ☆
イケメンキャラ多めなブロマンス作品が好きな方に特におススメ♪
物語は、主人公の平良くんが突然、幽世に迷い込んでしまうところから始まります。
幽世は、生者ではなく、妖や神様の住む世界。
彼が転んだ拍子に梓朗さんの袖を掴んで破ってしまったことで、平良くんは華鏡堂で給仕として働くことに。
平良くんは、代々続くとある因果から、壊れたものを直す不思議な能力を持つが、異常に運が悪い。
華鏡堂のメンバーは、梓朗さんと、識さん、暗い過去を背負う紫紋さん。
彼らは、幽世で起こっている不穏な怪異、その原因を突き止め解決に導くことはできるのか?
現世での因果や過去と、幽世での現状が複雑に絡み合って、物語は進んでいきます。
深まる謎、今後の展開から目が離せません!
美しい情景描写と、強く格好良い華鏡堂の人々が本当に素敵。
座敷童子やオコジョさんなどの可愛らしい妖たちも登場します!
そして何より、どんどん引き込まれてゆく深い物語性が魅力の作品です♪
更新、楽しみにしております(о´∀`о)
なぜかいつも不運に見舞われる男子高校生「平良(たいら)」は、
ある日突然、幽世(かくりよ)に転移する。
何がどうしてこうなった? と直前の記憶が思い出せない平良。
妖怪の如き姿をした人々が闊歩する江戸風な街並みの中を怯えてさまよい歩くが、
美少女と見紛う美少年「弥勒 梓朗(みろく しろう)」につかまり、よろず屋の一員として働くことに。
平良はなぜ幽世に来てしまったのか?
よろず屋の愉快な仲間たちの過去は?
などなど謎を織り込みながら、
ほっこりとしたキャラたちのやりとりと、
時々「鬼を無に帰す」ためのバトルとを取り混ぜつつ、物語は進行します。
まず情景が目に浮かんでくるような描写にワクワク。
お江戸情緒あふれる街並みや、キャラたちの着物や装飾品の描写が細やかで美しい。
また登場人物たちも一人一人個性豊かなので、思い入れのあるキャラがきっと見つかることでしょう。
鬼と対峙するバトル要素もあり、おいしそうな食事シーンもあり、キャラたちの軽妙な掛け合いもあり、
多方面に満足させてくれます。
まだ5万字以内なので、最新話に追いつくのも簡単。
今のうちにぜひ読み始めましょう!
現世の堺を超えるとそこは、江戸の街並みそのままに妖の生きる世界。
そこを幽世といった。
そこに迷い込んだひとりの高校生平良君。
のっぺら坊に誘われて、その幽世とその"扉の鍵"を管理する弥勒という少年と出会う。
その弥勒こそがこのお話の主人公――。
彼は、式神を操り、幽世の怪異を解決していく!!!!
✿
このお話の素敵なところは、幽世の妖の生活は江戸の時代に近くて、不思議なことも多々あるけれど、とても『人間』くさい生活が営まれているとことです。
そして、一見主人公の立ち位置にいるこのお話の『ワトソン』の平良君の数奇な人生(が終わって幽世に来ているのですけど汗)と、その能力。
彼は、不幸が向こうから寄ってくるかの如く、とにかく不幸満載な人生で、でもでも、壊れたものを修復してしまう稀有な能力があり……、そこから紡がれる物語は笑いあり、ハラハラあり、でも、ほっこりとする魅力が光ります。
そして、その生い立ちの謎。
主人公弥勒の管理する幽世の世界を脅かしつつある穢れの陰謀も見え隠れしてきたこの物語。
何がどう絡んでいくのか―――目が離せません!